書籍詳細

ビジュアル図鑑

今と未来がわかる
老化の科学

中西 真=監修
新井 康通=監修

サイズ・頁数 A5判・224頁
ISBNコード 978-4-8163-7484-5
価格(税込) 1,870円
発行日 2024.01.15

内容紹介

老化の科学
生きていく上で、逃れることのできない「老化」。近年、生化学や遺伝子学とともにその研究は大きく発展しました。本書では、人生100年時代に向けて知っておきたい最新研究をビジュアルで解説。「老化とは」「各器官の老化」「老化に伴う病気」「がん」「老化細胞除去ワクチン」など余さず解説します。

「GLS1阻害剤」の研究で2021年に「サイエンス」に、「PD-L1」を用いた研究で2022年「ネイチャー」に論文が載る、現役研究者による監修書です。

「老化」とは何か
生きものが老いて死ぬことは、これまで当たり前のこととしてとらえられてきました。しかし近年、生化学や遺伝子学の発展とともに、ヒトの老化に関する研究も大きく発展してきています。本書では、人生100年時代に向けて知っておきたい老化の基本や最新研究をビジュアルで解説する1冊です。

あらゆる側面から「老化」を解説
私たちは、体力が落ちたり、病気になったりすることで「老化」を実感します。じつは「老化」には、このような「個体老化」と、私たちの体をつくる細胞が正常に分裂をやめてしまうことでさまざまな現象を引き起こす「細胞老化」があります。この「細胞老化」の研究が、老化のメカニズムを明らかにするのに、大きく貢献しています。
本書では、「老化」「がん化」がご専門の中西先生と、「老年医学」がご専門の新井先生の共監修で、そもそも老化とはどういったことなのか、身体機能や器官はどのように老化するのか、老化にともなって発生する障害や病気にはどんなものがあるのか、細胞老化と「がん」はどうかかわっているのかなどについて、解説します。

興味深い最新研究を満載
長寿の、あるいは成長が早く寿命が短い動物を活用した研究、近年注目の「老化細胞除去ワクチン」、加齢性疾患を防ぐ「セノリシス」、話題のキーワード「DNAのメチル化」など、最新の研究結果を紹介します。また、長寿を誇る日本で進められているセンテナリアン(百寿者)の研究や、超高齢社会を幸せに過ごすための生活習慣、栄養、運動の新常識も紹介。老化が気になる方はもちろん、学生から健康関連の仕事に就く方まで、幅広くお読みいただけます。

目次

INTRODUCTION 老化とは何か?
PART 1 老化の基本
PART 2 身体機能の老化
PART 3 各器官の老化
PART 4 老化にともなう病気
PART 5 老化とがん
PART 6 老化研究の最前線
PART 7 老いを防ぐには?

著者情報

【監修者紹介】中西 真(ナカニシ マコト)
東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野教授。医学博士。1985年、名古屋市立大学医学部医学科卒業、89年、同大学院医学研究科博士課程修了。同医学研究科基礎医科学講座細胞生物学分野教授などを経て現職。おもな研究テーマは、老化細胞と個体の老化制御、加齢にともなうがん発症の解明。

【監修者紹介】新井 康通(アライ ヤスミチ)
慶應義塾大学看護医療学部/医学部百寿総合研究センター教授。医学博士。1991年、慶應義塾大学医学部卒業。専門は老年医学。百寿者や110歳以上のスーパーセンテナリアンの疫学調査やバイオマーカー検査などを通じて、健康長寿のメカニズムを明らかにする研究に取り組んでいる。