本書は、写真家・丹野清志が、近場をふらりと出かけた旅で見かけた、小さな自然や街風景、人との出会いのささやかな記録です。それぞれの地で感じたこと、考えたことをしたためた文章と、メモするように撮った写真を収録しています。日本各地への旅を切りとった珠玉のフォトエッセイ!
●もうそろそろ旅にいきたい
なかなかコロナ禍が収束しないので、まだ、遠出するのも気が引ける。
そこで、近場の街を歩いてみることを思い立ち、在来線の駅がある街をぶらぶらしてみた。
●遠くに行くだけが旅じゃない
身近なところに旅がある、と近場を歩くことがおもしろくなり、少し距離をのばしてぶらり、さらに一泊する。
この小さな旅はコロナが終息しても続きそうだ。
本書は、そんな季節折々の風景を切り取ったフォトエッセイです。
※ 街角を写した「まちさんぽ」併録。
第1章 春の旅
まちさんぽ 其の壱 変わる街、変わらない街
第2章 夏の旅
まちさんぽ 其の弐 行きつ戻りつそぞろ歩き
第3章 秋の旅
まちさんぽ 其の参 東京ぶらりぶらり
第4章 冬の旅
丹野 清志(たんの きよし)
写真家。エッセイスト。
1944年生まれ。東京写真短期大学卒。
1960年代半ばより日本列島各地の都市と農漁村を巡る旅を続け、見聞きしたことを雑誌、
単行本、写真集で発表している。