書籍詳細

ビジュアル図鑑

今と未来がわかる色彩心理

南 涼子=著

サイズ・頁数 A5判・224頁
ISBNコード 978-4-8163-7301-5
価格(税込) 1,760円
発行日 2022.12.12

内容紹介

ファッション、環境、食事、健康など、さまざまな分野で色と心の関係は重視されています。本書では色彩の持つ力を、エビデンスや豊富な実例とともに紹介。国際化やジェンダー観の広がりによる色彩感覚の変容や、多様性に対応したユニバーサルカラーデザインといった最新情報も満載です。

■身近で深遠な「色彩心理」
「ダイエットにはピンクがいいらしい」
「つい手が伸びるパッケージの色ってあるよね」
「明るい色使いの病院が増えている」
このような、色の心理的効果を耳にしたことのある人は多いでしょう。
しかし、なぜそうなのか、そもそも色とは何なのかについては、あまり考えたことがないのではないでしょうか。
人と色との関わりを考える「色彩心理」は、関連する分野が幅広く、その範囲も多岐にわたります。
本書では色彩学の成り立ちと歴史や色の基礎知識から、ていねいに解説しています。

■楽しく読めて、ビジネスにも役立つ
国や地域、文化により、色のイメージや嗜好が異なるのをご存じですか。
今では人々に最も好まれる青色も、古代では価値のない色とされたこともありました。
国内でも、北海道では青みがかった色が好まれ、九州や沖縄では赤や鮮やかな色が好まれるというデータがあります。
国際化社会において、このような普遍性や地域性を知ることは、きっとビジネスの強みになることでしょう。

■幅広いジャンルの実例を紹介
著者は、介護・医療の分野の色をメインテーマに、25 年以上活動する色彩の専門家。
本書はオールカラーの紙面で、ファッション、インテリア、建築、広告など幅広い分野の実例を紹介。
最新の研究データとそれらの実例をもとに、「色彩心理とは何か」を客観的にとらえ、紐解いていきます。
また、ジェンダーレスに伴った色彩感覚の変化、ユニバーサルカラーデザインといった最新の理論も紹介しています。
本書と一緒に、色の世界を旅してみませんか。

目次

第1章  色彩心理とは何か考えよう
第2章  色の基礎知識を学ぼう
第3章  国や文化で異なる色のイメージ
第4章  色のイメージと心理的効果
第5章  色の使われ方とその効果 食・衣編
第6章  色の使われ方とその効果 住・生活編

著者情報

南 涼子(みなみ りょうこ)
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会 代表理事。健康検定協会理事。
広告制作会社に務めていたときに色彩の重要性を知る。
老人ホームのカーテンのリニューアルにより、色が認知症の高齢者の問題行動を軽減し、明るい気持ちになることや、職員の仕事へのモチベーションを高めることが分かり、高齢者施設・医療施設、福祉・医療製品のカラーデザイン及び監修を専門的に手掛けるようになる。
2001 年に日本で初となる「ユニバーサルカラー?」を提唱し、2003 年日本ユニバーサルカラー? 協会を設立。
2000 年から現在まで「色彩と健康」、「色彩と福祉介護・医療」、さらに「色彩のユニバーサルデザイン」等をテーマとした全国各地での講演、講座や執筆を行う。
2003 年~ 2019 年、明治大学公開講座講師。2021 年~山野美容芸術短期大学非常勤講師。
その他TV、ラジオ、新聞、雑誌など各メディアでも活躍中。
著書に『一瞬で心を整える「色」の心理学』(青春出版社)などがある。