書籍詳細

図解 やさしくわかる非定型うつ病

貝谷 久宣

サイズ・頁数 B5変型判・128頁
ISBNコード 978-4-8163-5670-4
価格(税抜) 1,300円
発行日 2014.07.07

内容紹介

「怠けているのでは」「気のもちよう」と誤解されがちな非定型うつ病。本書では、非定型うつ病の基礎知識から、原因や症状、治療の進め方などについて、イラストとともにわかりやすく解説。併発しやすい不安障害やパニック障害の病気の知識も紹介。さらに効果的な5種類のセルフケアを収録しています。

目次

これが非定型うつ病のサイン!

周囲との理解のズレには医学的根拠があった



放っておくとどうなるの?

早く治療に取り組まないと、さらにつらい事態に



3つの治療法と5つのセルフケアで症状はよくなる



1章

やっぱり病気だったんだ……

うつ病とは違う、きっかけや浮き沈みがある心の病



非定型うつ病の症状いろいろ

人によって出方は異なる。気分の不調から、体や行動にも変化が



【気分の症状】 気分反応性、拒絶過敏性

小さなきっかけですぐに気分がアップダウン



【体の症状】 過食、過眠、鉛様麻痺

だるさと眠気、甘いものの過食。体が言うことをきかなくなる



【衝動的な症状】 フラッシュバック、自傷行為

急激な感情の波が襲ってくる。不安・抑うつ発作が起こる



非定型うつ病の原因は複合的

根底にはもともとの不安気質。対人関係や環境の変化が加わって発症



【原因(1)気質】 不安気質

期待に応える良い子、心配性で周りに気を遣う子がなりやすい



【原因(2)脳】 前頭葉、神経伝達物質

脳の血流低下と、神経伝達物質の受け渡しの不調から起こる



【原因(3)社会状況】 環境、養育歴

ストレス過多の社会と幼いころの愛情不足が発病に影響



【病気の位置づけ】 非定型うつ病とは

感情の波が外的刺激によって起こるのが非定型うつ病



【定型うつ病との違い】 定型うつ病、非定型うつ病

落ち込みっぱなしの定型うつ病、気分の高揚もある非定型うつ病



【診断基準】 DSM-5

定型うつ病と非定型うつ病の診断基準を満たすことが条件



コラム

歴史と数字で見る非定型うつ病





2章

突然の不安感で悩むことも……

実はパニック障害、不安障害を起こしている



併発・誤診している病気をセルフチェック

1つの病気とは限らない。別の病気の可能性も見落とさないで



【よく似た病気との関連性 】 非定型うつ病と併発しやすい病気

非定型うつ病と併発しやすいのは不安障害と双極性障害



【併発病(1)】 Aパニック障害(不安障害)、B広場恐怖

併発しやすいパニック障害。神経が過敏になり非定型うつ病に

【CASE】パニックの恐怖から広場恐怖に



【併発病(2)】 C社交不安障害、D~Gその他の不安障害

不安障害から非定型うつ病に進行するケースも

【CASE】幼少期から極度の人見知りがあった



【併発病(3)】 H双極性障害

気分のアップダウンがそっくり。Ⅰ型とⅡ型がある

【CASE】軽躁は見落とされやすい



【治療の順番】 併発病の治療

いちばん目立つ症状から治療。隠れていた病気もだんだん改善



CASE STUDY(1)併発病

パニック障害に続く非定型うつ病は発作の不安を取り除くことで改善

非定型うつ病の症状を治してから、根底の社交不安障害の治療に移行



【誤診されやすい病気】 I境界性パーソナリティ障害、J季節性うつ病、 K慢性疲労症候群

症状がそっくり。誤診されやすい病気は3つ

CASE STUDY(2)治療、通院

診断が境界性パーソナリティ障害から非定型うつ病に変わり治療方針を変更



3章

この先、私はどうなるの?

病院やクリニックでの治療で、症状を改善&再発防止



治るまでの経過

薬を飲まなくても、症状が気にならなくなれば安心

【治療の受け方】 通院、セルフケア

はじめての診察の不安を解消。治療方針は医師と相談して決定



【治療法(1)】 投薬治療(主な薬)

中心となるのは投薬治療。症状に合わせて内容が変わる

【治療法(1)】 投薬治療(減薬、断薬)

減薬は1種類ずつゆっくりと。回数&量を少しずつ減らしていく

【治療法(2)】 認知行動療法

カウンセリングやワークで客観的な考え方を身につける

CASE STUDY(3)・認知行動療法

認知行動療法で、フラッシュバックなどの症状を根本から治療

【治療法(3)】 マインドフルネス

「今、ここ、ありのまま」。

ストレスや不安から解放される

CASE STUDY(4)マインドフルネス

マインドフルネスと環境の変化で劇的に症状が改善



【職場との付き合い方】 産業医、職場復帰

産業医のサポートを得て、無理なく就業、職場復帰をする



【治療後】 再診、転医、転院、再発

よくならなかったらアプローチを変えて。改善後は再発に注意

【CASE】畑仕事で元気を取り戻した



コラム

不安・抑うつ発作をおさえるために薬の処方が工夫される





4章

私&周りの人ができることは?

セルフケアで、できることから少しずつ



5つのメニューから自分のペースで効果的なセルフケアにトライ



こうやって取り組みます

症状、生活に合わせてセルフケアを取り入れる



リズムをつくって取り組みやすく

アレンジ自在 書き込み式セルフケアカレンダー



【セルフケア(1)】・ 理解を得る、協力してもらう

【(1)周囲との連携】

本人と周囲の理解のズレをなくして治療の環境を整える

【(2)コミュニケーションのコツ】

キーワードは、共感、毅然、客観的。甘やかさず、理解を示す



【セルフケア(2)】 考え方をより良く変える

【自動思考、アクション、スキーマ】

薬と同じ効果がある認知行動療法にトライ

ステップ1●自動思考

まっさきに浮かぶ気持ちの傾向を知る

ステップ2●アクション

行動計画を立てて、実行する

ステップ3●スキーマ

考え方の根幹を見直す



【セルフケア(3)】 体と心をコントロール

【腹式呼吸、漸進的筋弛緩法、自律訓練法】

呼吸、筋肉、感覚を整えて、不安やパニック発作をおさえる

交感神経、副交感神経のバランスを保つ

腹式呼吸

筋肉をゆるめて心の緊張をとる

漸進的筋弛緩法

公式を唱えながら深いリラックス状態になる

自律訓練法

【セルフケア(4)】 リラクゼーション

【瞑想、マインドフルネス】

リラクゼーション法をマスターして、落ち着いて毎日を過ごす

【セルフケア(5)】 日常生活にひと工夫

【早起き、運動、家事、読書】

日常生活を工夫。家事や運動を取り入れ生活の質を改善する