小さな好奇心の種が、未来に実を結ぶ

なぜ、無意識に空気を読んでしまうのか? 集団や個人の心の動きを科学する社会心理学

齊藤 勇=監修

サイズ・ページ数
四六判・224ページ
ISBNコード
9784816378089
価格(税込)
1,650円
発行日
2025.12.10

内容紹介

■身近な話題から社会心理学の視点で考える、集団や他人との関わり方
集団の中だと、つい周りの意見に合わせてしまったり、みんなが残業していると帰りづらいと感じたりすることはありませんか?本書は、職場や学校といった身近な集団の中で起こる出来事のほか、ニュースやネットをにぎわす話題を取り上げながら、社会心理学の視点で集団の中や他者との関わりにおける心理を紐解きます。

<トピックス例>
・つい周りと同じ意見を言ってしまう
・みんなが残業していると一人だけ帰りづらい
・仲の良い集団ほど違う意見を言いづらい
・「全然勉強してないよ」で自尊心を守る
・あやしい情報も時間がたつと信じてしまう
・他者を下げて上に立つマウンティグの心理
・被害者へのバッシングはなぜ起こる?
・闇バイトに加担するのは特別な人じゃない
・偶然よりも世界を動かす陰謀論を信じてしまう

PART1~3は、身近なトピックスを取りあげて、個人の心理や集団の影響、他者との相互作用について解説しています。PART4・5では、現代の日本社会やネット社会で起こっている現象の背景にある心理を探っていきます。そして、PART6では、社会心理学の知見を日常生活に活かす心理テクニックを紹介しました。

■社会心理学とは?
集団の中にいるとき、他者がそばにいるとき、「人の心理や行動はどうのように影響しているのか」を科学的に研究する学問が社会心理学です。社会、集団、対人、個人における心理や行動を知ることで、冷静な判断力と対人力が身につきます。

【目次】
PART1 集団の中で「空気」を読み合う私たち
PART2 自分も他者も「色めがね」で見ている
PART3 自分のことを「自分で」決めていない
PART4 ものごとは個人と集団の「相互作用」で起こる
PART5 増大する「欲求と情報」の波に飲み込まれる
PART6 自分を大切にして心地よい関係を築く

著者情報

齊藤 勇(サイトウ イサム)=監修
立正大学名誉教授/文学博士
早稲田大学大学院博士課程修了後、立正大学にて心理学教育と研究に従事。専門は対人心理学・社会心理学。TV番組「それいけ!! ココロジー」の監修・心理コメンテーターを務めるなど、心理学のメディアへの普及にも尽力。『イラストレート 社会心理学』(誠信書房)、『今日から使える行動心理学』(ナツメ社)など、著書・監修書は200冊を超える。日本ビジネス心理学会名誉会長、日本あいづち協会理事長。