小さな好奇心の種が、未来に実を結ぶ

子どもの体力・運動能力がアップする体つくり運動&トレ・ゲーム集

松尾 哲矢=著

サイズ・ページ数
B5判・176ページ
ISBNコード
9784816359927
価格(税込)
1,980円
発行日
2016.02.12

内容紹介

小学校教諭を対象とした一冊。子どもの体力低下の改善に向けて文部科学省が推し進めているのが「体つくり運動」です。本書は、その体つくり運動としても使える、「トレ・ゲーム」を紹介。「トレ・ゲーム」とは、トレーニングとゲームを合わせた造語で、楽しみながら運動し、体力アップをはかります。


■低学年に合ったトレ・ゲーム
低学年はプレ・ゴールデンエイジと呼ばれ、神経系統が著しく発達し、運動能力の基礎ができる時期です。筋力や持久力よりも、身体をコントロールする「身体バランス力」や「協応性」を身につけることが重要です。この年代は、興味のあることには熱心に取り組みますが、面白くないと感じるとすぐにやめてしまいます。飽きのこないトレ・ゲームを多数紹介しています。

■中学年に合ったトレ・ゲーム
中学年はギャングエイジと呼ばれ、集団をつくって遊ぶ時期になります。また、身長や体重、体力、運動能力など、発達・発育の個人差が大きくなる時期でもあります。低学年の頃よりスムーズな動きや複雑な動きができるようになり、自分の動きをある程度コントロールできるようになります。運動の難易度を上げ、複雑な動きを増やす必要があります。また、集団で行う運動で必要な状況判断を求められるような運動も必要です。

■高学年に合ったトレ・ゲーム
高学年はゴールデンエイジと呼ばれ、子どもが生涯を通じて運動に親しむためのさまざまな動きや技術を身につけるのに適した時期です。この年代には、自分で反省したり、工夫したりできるようなトレ・ゲームを提案しています。

著者情報

松尾 哲矢(マツオ テツヤ)=著
1961年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程人間環境学府行動システム専攻卒業。現在、立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授。専攻はスポーツ社会学。日本レジャー・レクリエーション学会理事、日本スポーツ社会学理事、日本スポーツ少年団情報誌「Sport JUST」編集委員、一般社団法人日本体育学会代議員を歴任。共著書に『身体感覚をひらく』(岩波書店)、著書に『アスリートを育てる〈場〉の社会学』がある。