電子書籍詳細

図解 やさしくわかる認知行動療法

貝谷 久宣:監修 福井 至:監修

サイズ・頁数 B5変型判・160頁
参考価格(税込) 1,485円
発行日 2023.10.18

内容紹介

認知行動療法は、うつ病や不安障害などのこころの病気から、ストレスといったこころのつらさに有効な心理療法です。本書は、認知行動療法の基本的な考え方と治療の流れ、自分でできる実践法をわかりやすく解説しました。ワークシート付きなので、はじめての方でも気軽に取り組むことができます。

目次

■第1章 認知行動療法とは―考えかたと治療の流れ



認知行動療法で、ものごとの捉えかたを変える

つらくなりやすい認知を別の認知に変える

認知には、自動思考とスキーマがある

行動を変えて、新たな認知の効果に気づく

認知行動療法は、行動療法と認知療法の発展形

従来の心理療法に比べ、効率よく問題を解決できる

認知行動療法のおもな種類(1)<行動へのアプローチ>

認知行動療法のおもな種類 (2)<認知へのアプローチ法>

メンタルヘルスの予防的とり組みとしても役立つ

治療の流れ(1)まずは医療機関を受診。医師やセラピストに相談する

治療の流れ(2)治療の前に、心理検査で症状や気分を調べる

治療の流れ(3)ケースフォーミュレーションで治療の見とおしを立てる

治療の流れ(4)10~20 回の面接で、認知の変容と問題解決をめざす

治療の流れ(5)面接は1回30分~1時間。テーマを明確にして話し合う

仲間とともにおこなう集団認知行動療法もある

本やウェブを使って自己学習もできる

ここが知りたい!認知行動療法Q&A





■第2章 【自分でおこなう認知行動療法①】思考パターンを変えてみよう



自分の気分に気づき、数値で評価する

代表的な認知のゆがみを知る(推論の誤り)

推論の誤りに気づく(トレーニング問題)

ホットな自動思考に気づく(状況と自動思考の明確化)

自動思考がうまく見つからないときは(DACS質問用紙)

自動思考のゆがみに気づく(自動思考の根拠と反証)

自動思考を変える習慣をつける(トリプル・カラム法)

ワークシート(1)現在の問題と、自動思考に自分で気づく

ワークシート(2)自動思考に反証し、適応的認知を見つける

ワークシート(3)DACS質問用紙で自動思考に気づく

ワークシート(4)トリプル・カラムで認知の変容を習慣にする





■第3章 【自分でおこなう認知行動療法②】行動を変えてみよう



行動によって、新たな認知の効果を試す

行動プランのアイディアを出す(ブレインストーミング)

行動の結果を予測しておく(トリプル・カラム法)

行動の結果を振り返る(トリプル・カラム法)

ケース別・行動を変えるテクニック(1)気分がひどく、アクションを実行できないとき

ケース別・行動を変えるテクニック(2)不安や恥ずかしさで行動できないとき

ケース別・行動を変えるテクニック(3)行動をつい先延ばししてしまうとき

ワークシート(1)アクションプランのためのブレイン・ストーミング

ワークシート(2)行動選択のためのポイント加算シート

ワークシート(3)トリプル・カラムでアクションを計画、評価する

ワークシート(4)不安階層表で、不安の低い項目から行動化

ワークシート(5)週間活動記録表で、行動と気分を記録する

ワークシート(6)メリット、デメリット比較表で先延ばしをやめる

ワークシート(7)アクションの難易度・満足度を記録する





■第4章 【自分でおこなう認知行動療法③】考え方のクセを見直そう



自動思考の共通点からスキーマが見えてくる

ゆがんだスキーマに気づく(下向き矢印法)

スキーマがうまく見つからないときは(JIBT-R 質問用紙)

スキーマのデメリットに気づく(メリット、デメリット比較表)

適応的なスキーマのヒント(強固な価値基準の例)

新たなスキーマを実感する(PDL)

ワークシート(1)下向き矢印法で非適応的スキーマに気づく

ワークシート(2)JIBT-R 質問用紙で不合理な信念に気づく

ワークシート(3)スキーマのメリット、デメリットを表で比較する

ワークシート(4)PDLで新たなスキーマを実感する



■第5章 症状にあわせておこなう、その他の認知行動療法



その他の認知行動療法をとり入れる

手軽なリラクセーション法(1)こわばった筋肉をゆるめる(漸進的筋弛緩法)

手軽なリラクセーション法(2)自己暗示でリラックスする(自律訓練法)

手軽なリラクセーション法(3)酸素をしっかりとりこむ(呼吸法)

思考の後に、「~と私は思った」とつけ加える(ACT)

思いきってやってみることで、不安や恐怖を克服(エクスポージャー法)





■第6章 疾患別・より効果的なアプローチ法



気分障害の治療(1)うつ病治療のための認知行動療法

気分障害の治療(2)双極性障害治療のための認知行動療法

不安障害の治療(1)パニック障害治療のための認知行動療法

不安障害の治療(2)社交不安障害治療のための認知行動療法

不安障害の治療(3)恐怖症治療のための認知行動療法

気分障害の治療(4)強迫性障害治療のための認知行動療法

気分障害の治療(5)双極性障害治療のための認知行動療法

気分障害の治療(6)PTSD 治療のための認知行動療法