書籍詳細

図解 空調設備の基礎

山田信亮+打矢瀅二+今野祐二:著

サイズ・頁数 B5判・166頁
ISBNコード 978-4-8163-4819-8
価格(税込) 3,080円
発行日 2009.12.02

内容紹介

本書は、空調設備(空気調和設備)に関する入門書です。空気調和設備とは、換気や温度、湿度の調整を行う設備の総称です。本書では空調設備に関わる空調機器、冷暖房機器、ダクト、排煙設備、そしてそれらの設計のことを、豊富な図版を使って解説しています。

目次

Chapter 1 空気調和設備の概要

1 空気調和とは

 ●空気は何でできているのか●空気を調和するということは

2 屋外の気候

 ●大気の温度●最高気温と最低気温の差●各地の気温と湿度および寒さの目安●風

3 室内の気候

 ●室内の気温●室内の湿気●温度感覚の指標●不快の程度

4 室内環境 

 ●室内の空気はどのように汚染されるか●室内の環境基準について

 ●室内空気汚染の程度はCO2の濃度が目安

5 環境測定器具類 

 ●温湿度計器の種類●風速計器の種類

6 湿り空気線図1 

 ●空気線図に使われている言葉●空気中の熱には2つある

7 湿り空気線図2 

 ●空気線図はどのようにして読みとるのか●空気中に水蒸気を含むことができない状態

8 結露とは 

 ●露が物体などに付く現象●結露の種類には●結露を防ぐためには

9 室内に影響する熱 

 ●熱の伝わり方●熱の移動

10 空気調和方式1 

 ●空気を調整する方法の区分け●1本のダクトで一定の風量を出し空調する

 ●1本のダクトで風量を変化させ空調する●2本のダクトで冷温風を混合させ空調する

11 空気調和方式2 

 ●数本のダクトで冷温風を混合させ空調する●空調機を各階に設置し空調する

 ●ファンコイルを用いる方式●誘引ユニットによる方式

12 空気調和方式3 

 ●冷媒を利用して冷暖房する方式●ガスを利用して冷暖房する方式●エアコン付温水床暖房

 ●その他最近の空調システム

〈コラム〉 



Chapter 2 空気調和設備の主要機器

1 空気調和の基本構成 

 ●一般的な空調システムについて●その他空調システム

2 空気調和機器類 

 ● エアーハンドリングユニットとは●パッケージ型ユニットとは●ファンコイルユニットとは

3 熱源機器類(ボイラ) 

 ●温水・蒸気を作るボイラ

4 ボイラの取り扱い 

 ●誰でも取り扱いできるボイラ●特別教育を受けた者が取り扱えるボイラ

 ●取扱技能講習修了者が取り扱えるボイラ●ボイラー技士の免許が必要なボイラ●ボイラー技士には

5 熱源機器類(冷凍機1) 

 ●冷水を作る装置●冷媒は冷凍機の中でどのような役目をするか

 ●容積圧縮式冷凍機にはどんなものがあるか?

6 熱源機器類(冷凍機2) 

 ●吸収式冷凍機とはどのようなものか?

7 熱源機器類(冷却塔) 

 ●冷却塔の種類●冷却塔に関係する用語

8 搬送機器類(ポンプ) 

 ●ポンプの種類について●ポンプの2台運転について

9 搬送機器類(送風機1) 

 ●送風機の種類1

10 搬送機器類(送風機2) 

 ●送風機の種類2

11 タンク類 

 ●空調におけるタンクとは●膨張タンクとは●熱交換器とは●オイルタンクとは

12 空気浄化装置類(フィルタ) 

 ●エアフィルタの種類には●ユニット型エアフィルタとは●その他のエアフィルタ

〈コラム〉 



Chapter3 空気調和設備の付属機器・装置類

1 ダクト設備

 ●四角いダクトと丸いダクト●アングルフランジ工法とコーナーボルト工法

2 ダクト工事

 ●ダクトの施工方法

3 吹出口と吸込口

 ●吹出口・吸込口の種類と特徴

4 ダンパ類

 ●ダクト内に設置して空気量などを調整

5 配管設備

 ●空調設備の配管システム●環水方式による分類●冷温水配管方式●蒸気配管方式

6 配管設備

 ●空調に使用される配管材

7 配管の付属品1

 ●水の流れを調節する弁類

8 配管の付属品2

 ●いろいろな弁と継手

9 配管の施工法

 ●配管の接合方法●配管の切断方法●衝撃に耐えられるよう支持を設ける

10 保温・保冷

 ●保温・保冷に使用する温度の限度●保温材の厚さ●外装材による仕上げ

〈コラム〉



Chapter4 直接暖房と特殊空調

1 直接暖房の種類と特徴

 ●対流暖房と放射暖房●室内に温度差が生じるか●低温水暖房と高温水暖房

2 蒸気暖房

 ●圧力の大小や配管方式によって分類される●凝縮水を取り除くためのバルブ

3 放射暖房

 ●床や壁などからの放射熱で部屋を暖める●一般的な部屋に使用する●工場や体育館など大空間に使用

4 環境問題

 ●産業の発展による温室効果ガスの増加●氷河の融解や異常気象を誘発●京都議定書の採択

5 新エネルギー 

 ●地球温暖化を防止するために

6 クリーンルーム

 ●浮遊粉塵を排除した清浄度の高い部屋●空気の清浄度の表現

7 ソーラーシステム

 ●太陽熱の利用●太陽熱利用の冷暖房●省エネルギー・省資源の実現を目指して

 ●空気式ソーラーシステム

8 コージェネレーションシステム

 ●コージェネレーションシステムとは?●発電を行なう機器による分類

9 氷蓄熱システム

 ●夜間電力で氷を作り蓄える●静的あるいは動的な製氷方式●氷蓄熱方式の長所と短所

10 自動制御方式

 ●自動制御とは何か●動力源や伝達信号による分類●自動制御の基本構成

11 空調システムの自動制御

 ●送風量が一定か、変化するか●定風量方式(CAV)●可変風量方式(VAV)

〈コラム〉



Chapter 5 換気・排煙設備

1 自然換気

 ●自然の力を利用する換気方法●自然換気の種類●自然換気の長所と短所●冷房負荷の軽減が可能