中学年でも、低学年のように一句一句、ゆっくりとした速度で音読する子供がいます。これでは、文章を読むこと自体に苦手意識を植え付けられてしまいます。音読は、子供たちが豊かな日本語力を得るための最初のステップとしての役割を担い、音読から“自分も文章を読める”、“声を出して発表できる”という達成感へと導きます。本書は、子どもたち一人ひとりの自己肯定感を育み、本を読むのが好きな子になるための“音読技術”を一年間を見通したステップアップ方式で紹介します。
基礎編 音読の基本~実践を始める前に~
なぜ今「音読」なのか
音読でつける5つの力
「音読スキルツリー」の活用
音読であいさつが変わる!
音読で返事・聞き方・反応が変わる!
子ども同士のつながりが強まる
教科書だけではない、音読の取り組み方
実践編 スモールステップで夢中になれる音読
STEP1 まず基本を身につけよう
STEP1-1 音読の旅へ出発しよう
STEP1-2 相手意識を育てよう
STEP1-3 聞き手・読み手を意識しよう
STEP2 音読の楽しさを味わいながら上達をめざす
STEP2-1 仲間とともに力を伸ばそう
STEP2-2 心地よい繰り返しを楽しもう
STEP2-3 体全体を使って読もう
STEP3 上達を実感して、より上をめざす
STEP3-1 理想の音読に近づけよう
STEP3-2 持てる力を出しきってみよう
STEP4 発声力と表現力を鍛える
STEP4-1 「発声力」を高めよう
STEP4-2 「表現力」を磨こう
STEP4-3 表現の世界の深さを知ろう
STEP5 音読活動の集大成
STEP5-1 読むスピードを上げよう
STEP5-2 音読を日常に活かそう
STEP5-3 音読での成長を讃え合おう
音読の効果と各学年のポイント
①音読がクラスの雰囲気を変える
②上達の喜びを味わえる
③読書する力のベースとなる
低学年の音読指導
中学年の音読指導
高学年の音読指導
付録CDの使い方
音読Q&A