暗黙のルールとは、「人前では独り言を言わない」といった日常に潜んでいる、当たり前となっているルールのことです。本書ではゲーム感覚で学べるカード教材80セット（160枚）を使用して、暗黙のルールを学ぶための活動法をわかりやすく解説しました。SST教材として幅広く使用することができます。

■巻頭　暗黙のルール活動集

1　暗黙のルールdeカードゲーム

2　下の句ブレーンストーミング

3　暗黙のルール インタビュー

4　ご当地ルールPR

5　ブレーンストーミングで話し合い①～外出先を決めよう～

6　ブレーンストーミングで話し合い②～校外学習のルール～

7　コミュニケーション相談所～寸劇を通した指導～



■1章　暗黙のルールと発達障害

発達障害のある子どもたちの「生きづらさ」

ちまたにあふれる暗黙のルール

暗黙のルールの困難の背景にあるもの

暗黙のルールを通して育むもの

認知特性によって違う暗黙のルール

場所によって違う暗黙のルール

年齢段階によって違う暗黙のルール



■2章　指導ポイント9

1　支援者にとっての暗黙のルール

2　ロールプレイング（寸劇）

3　言語的教示（具体化・視覚化・手順化）

4　プロンプトとフィードバック

5　モデリングと仲間関係のダイナミクス

6　般化・定着化・連携

7　外在化とリフレーミング

8　自己理解の支援

9　ソーシャルナラティブ・アプローチ



■3章　実践事例

事例1　小学生への通級指導による実践①

事例2　小学生への通級指導による実践②

事例3　中学生への特別支援学級における実践

事例4　中学生へのカウンセリング面接を通した実践



■巻末　カード教材「暗黙のルールカード」解説

1　マナー・礼儀

2　集団参加

3　コミュニケーションスキル

4　身辺・生活

5　コーピングスキル

6　信念・自己

7　人間関係