小さな好奇心の種が、未来に実を結ぶ

学校では教えてくれない 日本人のための英文法の授業

小川 直樹=著

サイズ・ページ数
A5判・304ページ
ISBNコード
9784816377228
価格(税込)
1,760円
発行日
2025.05.14

内容紹介

ネイティブの発想がわかると、英文法のすべてが腑に落ちる!
学校では習わない「英語の根本の発想」が理解できる本

何度勉強してもわかりにくくて頭に入らない英文法。中学・高校でルールや用法を一生懸命に覚えた人も多いはず。なぜ、ネイティブは英語を何の苦もなく話しているのに、学校で習う英文法はこんなにわかりにくい…!?
それは、ネイティブにとっては当たり前の言語感覚や発想を知らないまま、英語を勉強しているから。
本書では、学校英語では決して教わらない「英語の根本の発想」にまで掘り下げながら、英文法で日本人がつまずきやすいところを丁寧に解き明かしていきます。

たとえば、日本語ではあまり意識的に区別されずに話される「意見(主観)」と「事実(客観)」。でも、ネイティブにとってこれは厳然と区別されるべきもの。この発想がわかると、こんなふうに英文法の意味が理解できるようになります。

◎現在形と過去形の違いは単なる「時」の違いではなく、「主観(現在)」と「客観(過去)」の違い。
◎「to不定詞」は頭に思い描いている主観を表し、「ing形(進行形や動名詞)」はいま目の前に起こっていることを客観的に表す。
◎仮定法は「if~」で事実ではない仮定を表し、その後で話者の意見を述べる構造になっている。

こんなふうに英文法の根本がわかれば、いちいち英文の後ろからさかのぼって日本語に訳さなくても、英語の語順のままに意味を理解することができるようになります。「学校で全然理解できなかった」「現在完了進行形、関係代名詞…用語を見ただけで混乱する」という人に読んでほしい、日本人がネイティブ感覚を理解するための英文法レッスンです。


【目次】
PART1  英文法がわからないのにはワケがある
PART2  人称とは
PART3  文の構造
PART4  時制
PART5  続・文の構造
PART6  主述関係
PART7  不定詞
PART8  -ing形(現在分詞と動名詞)
PART9  分詞(現在分詞と過去分詞)
PART10 現在完了形
PART11 助動詞
PART12 仮定法
PART13 受身形と倒置
PART14 関係代名詞

著者情報

小川 直樹(オガワ ナオキ)=著
英語音声学者・コミュニケーション向上コンサルタント。上智大学大学院言語学専攻博士前期課程修了。1998年、イギリスのレディング大学で研修。立教女学院短大から聖徳大学教授を経て、2013年コミュニケーションのコンサルティング会社 Heart-to-Heart Communicationsを設立し、代表取締役を務める。20年以上の女子大と教員研修での指導経験をもとに、英語発音・プレゼン技法・人間関係の技法などを一般に伝えている。
著書に『イギリス英語でしゃべりたい! UK発音パーフェクトガイド〈新装版〉』『もっとイギリス英語でしゃべりたい!UKイントネーション・パーフェクトガイド〈新装版〉』『イギリス英語で音読したい! UK音読パーフェクトガイド』『イギリス英語発音教本』(研究社)など。