膨大で尽きることのない太陽光エネルギーを利用し、電気を発生させる“太陽電池”。この太陽電池を使った“太陽光発電”は、地球温暖化の元凶である温室効果ガスの排出量を大きく削減できるため、環境にやさしい、クリーンなエネルギー源として、今最も注目されている発電システムの一つです。1954年にアメリカで発明され、人工衛星に利用されるなどしてきましたが、技術開発によりコストも下がってきたため、戸建て住宅の屋根など、一般家庭の敷地に取り付けることも可能になり、家庭用発電源としての需要も大きく、今後ますます発展することは間違いないでしょう。
そこで本書は、太陽電池/太陽光発電の基本や仕組みはもちろん、開発の歴史、現状・今後の課題など、ビジュアル豊富なオールカラーで図解します!
序章 これだけは知っておきたい太陽電池の基本
●太陽の恵みと太陽光発電
●太陽電池とは何か
●基本用語の解説
第1章 太陽光発電は日本がリードしてきた
●太陽電池の夜明け
●かつて日本は世界一の生産・導入国だった
●ヨーロッパ諸国と中国の台頭
第2章 なぜ太陽電池は発電するのか
●電気とは何か
●光とは何か
●半導体とは何か
●シリコン太陽電池の発電のしくみ
第3章 次々と開発される新たな太陽電池
●これだけある太陽電池
●太陽電池のつくり方
●現在開発中 次世代太陽電池の最新情報
第4章 わが家に太陽電池を設置する
●家庭用電源としての太陽電池
●日本の助成制度とその活用法
●住宅メーカー各社の取り組み
第5章 さらに拡がる太陽電池活用の未来
●用途拡大を促す新発想の“変わり種”
●太陽電池の用途は今後ますます拡大する
●大規模太陽電池ファームの建設
●電力のロスと無駄をなくし、電力を安定的に供給するスマートグリッド
終章 資源・国土小国日本の生き残り戦略
●日本における太陽電池の大量導入計画
●日本は太陽電池ファームを宇宙空間に