地球、太陽、太陽系、銀河系、宇宙全体の、現在と過去と未来を、ひとつひとつ解説するという、これまでにないコンセプトの宇宙論の本です。最後は、最新の宇宙論にもとづく、宇宙再生の可能性も解説します。これまで知らなかった、新しい宇宙の姿に感動してください。
第1章 現在の宇宙
現在の地球① ~水の惑星~
現在の地球② ~地球の内側をのぞく~
現在の月 ~その構造と謎~
現在の太陽 ~生命の源~
太陽の内部構造とエネルギー源
主系列星と生命の進化
現在の太陽系① ~岩石惑星~
現在の太陽系② ~小惑星と隕石~
現在の太陽系③ ~ガス惑星~
現在の太陽系④ ~氷惑星~
現在の太陽系⑤ ~冥王星とEKBO~
現在の太陽系⑥ ~太陽系の果て~
太陽系を離れて星の世界へ
銀河系の大きさを測る
銀河系の本当の大きさと姿
銀河系中心への旅
銀河系中心の超巨大ブラックホール①
銀河系中心の超巨大ブラックホール②
銀河系を取り巻く暗黒物質
暗黒物質と銀河円盤
マゼラン星雲とアンドロメダ銀河
銀河団と巨大楕円銀河
X線天文学と銀河団の正体
銀河団と暗黒物質
宇宙膨張の発見
ハッブルの法則と宇宙の膨張
銀河の分布とボイド
超銀河団の発見
超新星が明らかにした宇宙の加速膨張
暗黒エネルギーの発見
宇宙全体を満たすマイクロ波の発見
宇宙マイクロ波背景放射の正体
第2章 過去の宇宙
原始太陽系のふるさと
原始太陽誕生
原始惑星系円盤
微惑星から原始惑星へ
惑星誕生
小惑星帯の誕生と惑星の大移動
地球と月の誕生
後期重爆撃期と海の誕生
原始地球の進化 ~大気と地殻の歴史~
生命の誕生
原始銀河の観測
宇宙マイクロ波背景放射と宇宙の過去
宇宙の晴れ上がり
宇宙誕生38万後の観測
密度揺らぎの成長と暗黒物質
最初の星の誕生
銀河形成と宇宙の再電離
銀河団の形成と暗黒物質の性質
宇宙の始まり
なぜインフレーション膨張が必要か
急激な加速膨張が解決する地平線問題
宇宙の再加熱とビッグバン
密度揺らぎの生成
粒子と反粒子のアンバランス
クォークモデルと小林・益川理論
弱い力と標準理論
自発的対称性の破れと真空の相転移
クォーク・ハドロン相転移
ニュートリノ背景放射
元素の合成
本当の始まりを探す挑戦
量子重力理論が描く宇宙の始まり
第3章 未来の宇宙
太陽の未来 ~主系列から赤色巨星へ~
太陽の最後
地球の近未来
地球の遠未来
太陽系の運命
銀河系の未来
孤立し輝きを失う巨大銀河
そして銀河は蒸発する
大統一理論
物質が消える日
ブラックホールのエントロピー
ブラックホールの蒸発
ダークエネルギーが決める宇宙の未来
ダークエネルギーを測る方法・宇宙シア
一様・等方宇宙の3つのタイプ
宇宙の終わり方 シナリオ1 ~やがてつぶれる宇宙~
閉じた宇宙の最後
宇宙の終わり方 シナリオ2 ~いつまでも膨張を続ける宇宙~
宇宙の終わり方 シナリオ3 ~銀河が引き裂かれる宇宙~
宇宙は再生するか
重力の量子揺らぎ
超弦理論とループ量子重力理論
超弦理論とブレーン
ブレーン宇宙論とエキピロティック宇宙論
再生宇宙論を重力波で検証する