静脈ルート確保とは、点滴等を行う際に静脈に針を刺し、ルートを血管内に確保することです。看護師や医師にとって、採血や静脈ルート確保は基本の手技ですが、確実に成功させる理論があるわけではなく、経験を重ねることによってしか習得できないと考えられてきました。本書では、現役医師であるとらますく先生が、採血&静脈ルート確保の成功率が格段にアップする方法を、ステップを追ってわかりやすく解説します。
■PART1 穿刺の準備
STEP 1 メンタル
STEP 2 感染予防
STEP 3 必要物品(ルート留置)
STEP 4 血管の選択 ・穿刺箇所には優先順がある ・血管の性質を知っておこう
STEP 5 姿勢 ・穿刺をするときの姿勢の整え方
■PART2 穿刺の基本 [実技1]穿刺する部位を決めよう
穿刺の流れ 駆血から穿刺まで
STEP 6 駆血 ・駆血を行うときの注意点
STEP 7 消毒
STEP 8 脱力
STEP 9 固定 ・血管を固定させる基本フォーム
■PART3 穿刺の実際 [実技2]実際に穿刺してみよう
STEP 10 針の選択 ・針の太さとそれぞれの特性
STEP 11 針の持ち方 ・基本的な針の持ち方
STEP 12 穿刺角度 ・穿刺の基本角度
STEP 13 針先が外壁に達するまで
STEP 14 外筒を入れるまで ・外筒を入れるまでの注意点
STEP 15 修正 ・修正するときの注意点
■PART4 穿刺後 [実技3]穿刺したあとの処置
STEP 16 駆血の解除
STEP 17 点滴静脈内注射
・点滴チューブの接続と固定
STEP 18 点滴の滴下スピード ・滴下スピードの計算
STEP 19 上級テクニック ・上級者が魅せるテクニック
■PART5 静脈採血
採血 1 必要物品(静脈採血)
採血 2 血管の選択 ・採血するときの血管
採血 3 針の選択 ・直針と翼状針
採血 4 針先と血管の外壁
採血 5 採血のしかた ・採血の手技と順番
採血 6 血液培養 ・血液培養ボトル
ふろく 注射器と注射針の基礎知識 ふろく おもな注射法 ふろく 「5つのR」と「3回確認のルール」