発達障害の子どもたちを理解し、寄り添い、適切にサポートしていくためのヒントを一冊にまとめました。発達障害に気付くチェックポイント、発達障害の特性をわかりやすく解説した上で、家庭、保育園・幼稚園、小学校でよくみられる困った場面を取り上げ、具体的な支援の仕方を豊富に紹介しました。

巻頭　子どもの発達障害に気づくチェックポイント

1章　発達障害のある子どもたち

ちょっと変わった子どもたち

発達障害ってどんな障害？ ADHDとは？

自閉症スペクトラムとは？

学習障害（LD）とは？

ほかの障害を併存・合併しやすい

早い気づきと支援が大切

相談から支援へとつなぐ

医療機関の受診のしかた

親子を変えるペアレントトレーニング



2章　支援のしかたで子どもが変わる―家庭編

生活リズムを整える

一人でトイレを使う

衣服の着脱をする

食事のマナーを守る

顔や体を洗う

話や指示を聞く

指示に従う

お手伝いをする

きょうだいとのかかわりに配慮する

適切に行動を切り替える

外出先で適切に行動する

危険な目にあわせない

パニックを回避する

的確に意思表示をする

感情をことばで表現する

状況に合わせて話をする

友だちとコミュニケーションをとる

怒りや衝動を抑制する

攻撃的な言動をしない

社会ルールを守る

身だしなみを整える

整理整頓をする

忘れ物を減らす

時間を気にしながら行動する

課題や宿題に集中して取り組む

急な変更に対応する

自信をもつ

得意なことを見つける

新しいことにチャレンジする



3章　支援のしかたで子どもが変わる―園・学校生活編

タイミングよくトイレに行く

マナーよく食べる

服を着替える

感覚過敏への対応

自分を傷つけない

着席する

おしゃべりをしない

行事に参加する

校外(園外)活動に参加する

迷子にならないようにする

離室への対応

話を聞いて理解する

指示に従う

整理整頓をする 物をなくさない

作業や課題にすぐに取りかかる

課題を最後までやり遂げる

作業をていねいにする

行動をスムーズに切り替える

急な変更に対応する

状況に応じて待つ

ルールに従う

自分の考えを的確に伝える

状況に合わせて話す

友だちとコミュニケーションをとる

怒りや衝動を抑える

友だちとの衝突を避ける

過度の身体接触を避ける

からかわれたときの対応

欠席や遅刻への対応

グループ内で役割を担う

グループ活動に参加する

不適切な発言をしない



4章　支援のしかたで子どもが変わる―学習編

■読み

読み飛ばしを防ぐ

似ている字・語句を判別する

細部まで正確に読む

黙読して内容を理解する



■書き

はみ出ないように書く 文字を正しく書く

自分の考えを文章にまとめる



■算数

計算ミスをしない 目盛りを正しく読み取る

空間図形を理解する 文章題を解く

分数・小数を理解する



■実技 運動の不得意さへの対応

手先の不器用さへの対応

手順に従って製作活動を行う



■全般

授業のペースについていく

実験や実習に参加する

覚えたことを定着させる

課題や宿題を提出する



5章　生涯を通じた支援のために

幼稚園選び・学校選びのポイント

就学を支援する

学校で受けられる支援

思春期以降の課題と支援

進路選択を考える

大人になってからの課題

大人の発達障害の問題

ソーシャルスキルトレーニングを受ける

ストレスをため込まない

身近な理解者を得る 自分らしい生き方を見つける