医師のために、統計学をやさしく解説した一冊です。エビデンスを正しく読んで活用するためには、「統計学」を身につけることが大切になります。本書では、難しい数式や計算式を解説するのではなく、統計学をどのように読み取り活かせばよいのかを、豊富な例を交えながら説明しています。
■第1章 臨床統計学の基礎~確実という幻想~
1 不確かな現実
2 臨床統計学
3 医療界の誤差
4 統計の種類
5 p値の解釈
6 信頼区間
■第2章 研究デザインとリスク比較
1 研究の種類
2 リスク比較
3 観察研究と介入研究
4 有意差なし=非劣性?
■第3章 データの縮約~「平均」のいたずら~
1 データの振り分け
2 平均値と中央値
3 標準偏差と範囲
■第4章 エビデンスの活用~月面の一歩と五十歩百歩~
1 日常診療を見直しましょう
2 EBMとは
3 EBM実践法
4 EBMの罠
■第5章 相関~因果応報と流れ弾~
1 リスクファクター=病因!?
2 相関
3 エビデンス鑑定!
■第6章 診断~医療におけるゴシン~
1 2つの誤診
2 正常と異常の分かれ目
3 誤診を減らすワザ
■第7章 治療~看板に偽りあり!?~
1 魚はカラダにいい!?
2 エビデンスを読む
3 メタアナリシス
■第8章 診療ガイドライン~金科玉条のルールブック?~
1 診療ガイドラインとは
2 診療ガイドラインの活用