本書は、「生理学」について、講義のようなやさしい語り口で、基礎の基礎からわかりやすく解説したものです。各器官の働きやしくみ等、理解を助けるチャートや親しみやすいイラストを豊富に盛り込みながら、丁寧に解説しています。各章末には、理解度をチェックできるおさらいテストを掲載。
巻頭 体の仕組み
第1章 体のエネルギー源 栄養と代謝
なぜ、毎日飲食する必要があるのか
三大栄養素/タンパク質
三大栄養素/脂質
三大栄養素/糖質
エネルギー産生(ATPとクエン酸サイクル)
ビタミンと無機塩(ミネラル)
Column 食べないダイエットはかえって太る
第2章 食べて消化・吸収する 消化器
食べたものはどう消化・吸収されるのか
消化経路-口から肛門まで
口腔-食道の仕組みと働き
胃の仕組みと働き
Column 嘔吐はこうして起こる/満腹中枢と摂食中枢
胃液の分泌
十二指腸・小腸の仕組みと働き
Column 管腔内消化と終末消化/消化管ホルモン
栄養素の吸収
大腸の仕組みと働き
Column 便秘と下痢
第3章 息を吸って吐く 呼吸器
なぜ、呼吸しなければならないのか
呼吸器官のなりたち 鼻腔~肺
肺の構造と仕組み
呼吸運動とは
呼吸中枢の働き
呼吸運動を変える要素
肺活量とは
ガス交換とは
Column さまざまな呼吸運動
第4章 体内の水分 体液と血液
細胞内液・細胞外液(間質液・血漿)
浸透圧
血液の成分と働き
Column 貧血
リンパ系の仕組み
凝固系と線溶系
Column 血液型で性格は決まるか?
第5章 血液が体中をめぐる 循環器
循環系の仕組み
心臓のポンプ機能と心筋
心臓に出入りする血管、弁
心臓の自動能
心電図
Column 心電図の歴史
血管の仕組みと役割
血圧とは
血圧を一定に保つ仕組み
Column 高血圧と低血圧の弊害は?
第6章 体内のゴミを出す 泌尿器
泌尿器とは
腎臓の役割
ボーマン?と糸球体
近位尿細管の役割
ヘンレのループ、遠位尿細管、集合管の役割
腎臓にかかわるホルモン
膀胱と尿道の役割と排尿
Column 利尿薬やむくみ、血圧の関係
第7章 体を動かす 筋肉
筋肉の種類
筋肉の構造-横紋筋と平滑筋
横紋筋収縮のメカニズム
神経による収縮命令の伝達の仕組み
筋線維の種類と運動単位
Column 筋にまつわるちょっと怖い話
第8章 体の連絡・情報網 神経系
神経系をつくるニューロン
神経系の情報処理機能
神経系の構成
中枢神経系-大脳
中枢神経系-脳幹
中枢神経系-小脳
中枢神経系-脊髄
運動命令の下行路
自律神経系
自律神経系の伝達物質と反射
記憶するということ
Column 脳と記憶
第9章 感じること 感覚器
体の表面と中で感じること
感覚の伝わり方
ものが見える仕組み
視覚情報処理
食べ物の味を感じるのは
においを感じる
音を感じる
音を感じる蝸牛の仕組み
蝸牛神経から大脳皮質へ
内耳で体のバランスをとる
前庭神経の働き
Column 回転運動と眼振
第10章 眠る 睡眠
睡眠はなぜ必要なのか
睡眠の種類
睡眠の神経機構
Column 睡眠と肥満
第11章 子孫を残す 生殖
固体の増やし方
性を決めるもの
男性生殖器
女性生殖器
性行為と妊娠
Column 男と女
第12章 体を整える 内分泌
ホルモンとは
内分泌系の体系とフィードバック
副腎皮質ホルモンと副腎髄質ホルモン
甲状腺ホルモン
成長ホルモン
血糖値調節にかかわるホルモン
カルシウム代謝にかかわるホルモン
Column ホルモンと更年期