平成24年度より実施される新学習指導要領により、中学校1・2年生の体育の授業の中でダンスが必修となります。創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスの3つの中から一つを必ず学習しなければならなくなりました。
中学校の体育の先生の中にも、ダンスの指導経験のない方も多く、何をどのように指導すればいいのか迷っている状況もあるのではないかと思われます。
本書は、そんな教師の方に向け、授業の導入、現代的なリズムのダンス(ヒップホップ、ロック)、創作ダンス、フォークダンス(ソーラン節、花笠音頭、マイム・マイム、オクラホマ・ミキサー)、それぞれの動きの基本や具体的な指導法を詳しく紹介しました。付録のDVDでは、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスの完成例とその練習法をわかりやすく解説しています。
■監修者プロフィール
文部科学省後援 (社)日本ストリートダンス認定協議会 認定委員
長野県生まれ。日本体育大学ダンス部に所属。東京都の体育講師として、多くの中学生や高校生を指導。健康運動指導士。平成20年からは東京都立富士森高等学校ダンス部外部指導員。
第1章 授業に入る前に
1.ダンス発生の歴史、今にいたるまで
2.学習のねらいと指導ポイント
3.学習の方法
4.学習指導計画の立て方
5.学習評価の仕方
6.安全確認
第2章 ダンスに入る前に
1.リズムとは何か?
2.リズムに乗る
3.ペアストレッチ
4.シングルストレッチ
5.ダンスストレッチ
6.アイソレーション
第3章 現代的なリズムのダンス
1.現代的なリズムのダンスとは何か? 概論
2.授業の進め方 授業計画の立案
3.ヒップホップ① ダウンとアップ
4.ヒップホップ② ステップを踏む
サイドステップ、クロスステップ、ボックスステップ、スリーステップターン、サイドランジ、ランニングマン、ニュージャックスイング、クラブステップ、ゲットダウン
5.ロックダンス 技を学ぶ
アップのリズムをとる、ロック、トゥエル、ポイント、ノック、キック・ウォーク、クロスハンド、ウィッチウェー、スキーターラビット、ストップ&ゴー
6.作品をつくろう
7.作品① ヒップホップ
8.作品② ヒップホップ
9.発表と評価
第4章 創作ダンス
1.創作ダンスとは何か? 概論
2.学習内容の進め方 授業計画の立案
3.作品をつくる
テーマを考える、イメージを固める、方向性を決める、役割や責任を分担する、音楽・曲を選ぶ、ストーリー(内容)を練り上げる
4.振りつけを考えるためのヒント
5.作品① 『そうじ』
はじめ、なか、おわり
6.作品② 『希望』
はじめ、なか、おわり
7.発表と評価
第5章 民謡・フォークダンス
1.民謡・フォークダンスとは何か? 概論
2.授業の進め方 授業計画の立案
3.日本の民謡 ソーラン節
4.ソーラン節 拍子と振りつけ
4つの基本動作、歌詞が入る動きや間奏の動き、最後の動き、隊形を決めて全体練習
5.日本の民謡 花笠音頭
6.花笠音頭 拍子と振りつけ
前奏~そろたそろたよ笠おどり、そろた秋の、出穂よりまだ揃ろた、ヤッショマカショシャンシャンシャン~間奏
7.フォークダンスの基本
8.マイム・マイム
マイム・ステップ、ランニングステップ、トータッチ、隊形を作って練習
9.オクラホマ・ミクサー
足の動きを覚える、手をつける、パートナーチェンジ、隊列動作で練習
10.発表と評価