「かな」の基本から連綿、変体がなの組み合わせ方、散らし書きのコツ、作品づくりまで、美しく書くコツをを丁寧に解説。切り取れる実寸大のお手本5枚と、罫線入りの下敷き用紙が付いているので、半紙の下に敷いて練習することができます。代表的な古筆や変体がな一覧付きで、作品鑑賞にも役立ちます
■巻頭カラー
ギャラリー 古筆を味わう
『高野切第一種』紀貫之(湯木美術館)
『高野切第三種』紀貫之(香雪美術館)
『粘葉本和漢朗詠集』藤原行成(宮内庁三の丸尚蔵館)
『寸松庵色紙』紀貫之(三井記念美術館)
『古今和歌集 元永本』(東京国立博物館)
かなの色鮮やかな作品を鑑賞する
かな書道を始める前に…
かな書道の用具・用材
筆の各部分の名称と種類
・筆のおろし方
・墨のすり方
・紙を選ぶ(お稽古用・作品用)
筆の持ち方と姿勢
・正しい座り方
・筆の持ち方(単鉤法/双鉤法)
・腕の構え方(提腕法/枕腕法)
用具の片づけ方
・筆の片づけ
・墨の片づけ
■第一章 かな文字の書き方
(一)かなの成り立ちと展開
・かな文字の変化
(二)かな特有の筆づかいに慣れる~基本線の書き方~
・横線を書く
・縦線を書く
・横のジグザグ線を書く
・縦のジグザグ線を書く
・左回転の曲線を書く
・右回転の曲線を書く
(三)起筆と収筆の書き方
・起筆から収筆まで(縦画)
・起筆から収筆まで(横画)
・逆入の起筆から収筆まで(横画)
(四)かなの筆づかい
・縦画のあるかなの筆づかい <い・た>
・横画のあるかなの筆づかい <あ・さ・ち>
・旋回線のあるかなの筆づかい <ゆ・の・と>
・転折のあるかなの筆づかい <そ・え・く>
・結びのあるかなの筆づかい <は・な・す>
(五)かな文字の書き方(いろは歌)
(六)文字の組み合わせ
・文字の大きさの分類
・文字の形の分類
・大きさによる組み合わせ
・字形による組み合わせ
・字間の調整
(七)文字の配置と運筆のポイント
(八)墨継ぎの濃淡と潤滑の調節
【コラム】 日常生活にある変体がな①~きそば
■第二章 連綿(つづけ字)を書く
(一)連綿のルールとポイント
(二)二字連綿を書く
(三)三字連綿を書く
(四)多字連綿を書く
(五)俳句・短歌を書く
【コラム】 日常生活になる変体がな②~うなぎ・せんべい
■第三章 変体がなにチャレンジ
(一)いろいろな変体がなを書いてみる
・ひらがなと変体がなを比べてみよう
(二)変体がなの選び方
・注意が必要な変体がな
(三)ひらがなと変体がなの連綿
・かなの4つの組み合わせ
(四)変体がなの連綿
【コラム】日常生活にある変体がな③~天ぷら・カステラ
■第四章 散らし書きで書いてみよう
(一)散らし書きの書き方
・散らし書きの構成のしかた
・すぐに役立つ配置の4パターン
(二)作品づくりの手順
・美しい作品作りの手順
・落款を押してみよう!
【コラム)日常生活にある変体がな④~おてもと・タオル
■第五章 料紙・色紙・短冊にチャレンジ
(一)料紙の種類と選び方
・自分でできるかんたん料紙加工
(二)料紙への散らし書き
(三)色紙や短冊に書く
(四)扇面やいろいろな形に書く
(五)詩文を書く
(六)実用文を書く
【コラム】明治時代の教科書に見られる「かな」
■巻末参考資料
作品づくりに使えるかな一覧
古筆を鑑賞できる博物館・美術館
古筆を鑑賞できる出版物