材料力学とは、建築物や工業製品を構成する材料にかかる力を求めることです。地味な学問ながら、意図された機能が働くためには、この計算が不可欠なのです。本書はそんな縁の下の力持ちである材料力学を初学者のために、豊富な図で丁寧に解説しました。
Chapter1 材料力学とは何か
1-01 材料力学とは何か?
1-02 食べ物で材料力学を見る
1-03 身の回りの材料力学
1-04 なぜ材料力学が必要なのか?
1-05 様々な荷重
1-06 力の単位
1-07 力学では「つり合い」が基本になる
1-08 何かを押せば必ず反応がある
1-09 モデル化をするとわかりやすくなる
1-10 荷重を受けた部材の変化
1-11 ひずみの種類
1-12 フックの法則
1-13 ばね定数から縦弾性係数へ
1-14 プラスチックとはどんな材料?
1-15 材料にも限界がある
Chapter2 応力と変形
2-01 内力と外力
2-02 応力
2-03 垂直応力
2-04 ポアソン比
2-05 棒の自重を考える
2-06 熱応力
2-07 なぜ材料は熱で膨張するのか?
2-08 曲げモーメント
2-09 曲げ応力度
2-10 任意の点の曲げ応力度を求める
2-11 せん断応力度
2-12 せん断応力度を求める
2-13 曲げ材にはせん断応力度が生じている
2-14 応力集中
2-15 亀裂と破壊
2-16 疲労と破壊
2-17 クリープ
2-18 座屈
2-19 粘弾性
2-20 等方性と異方性
Chapter3 梁と柱の問題
3-01 梁とは
3-02 荷重の種類
3-03 まず反力を求める
3-04 単純梁の応力計算①
3-05 単純梁の応力計算②
3-06 単純梁の応力計算③
3-07 応力図を描く
3-08 片持ち梁の応力計算
3-09 斜め荷重の応力計算
3-10 たわみとたわみ角
3-11 たわみの考え方
3-12 柱とは
3-13 柱の座屈
Chapter4 ねじりと組み合わせ応力
4-01 ねじりとは
4-02 ねじりを受けた中実丸軸
4-03 中実丸軸のねじり応力とねじりモーメント
4-04 ねじりを受けた中空丸軸
4-05 トルクにより回転している軸の伝達動力
4-06 コイルばねに生じるねじり応力
4-07 仮想仕事の原理
4-08 ひずみエネルギー
4-09 組み合わせ応力
4-10 モールの応力円
4-11 傾斜断面の応力計算と梁の主応力線
4-12 圧縮応力と曲げ応力の組み合わせ応力
Chapter5 骨組み構造と連続構造
5-01 骨組構造とは
5-02 静定と不静定
5-03 トラス構造
5-04 トラス構造に作用する力の解法
5-05 ゼロメンバー
5-06 図解法
5-07 節点法
5-08 切断法
5-09 ラーメン構造とは
5-10 ラーメンの反力
5-11 片持ち梁ラーメンの解法
5-12 単純梁ラーメンの解法
5-13 ピンラーメンの解法
5-14 連続梁とは
5-15 シェル構造とは
Chapter6 材料設計とコンピュータシミュレーション
6-01 材料設計のプロセス
6-02 応力集中
6-03 疲労と破壊
6-04 クリープ
6-05 熱応力
6-06 近似解析手法と計算力学
6-07 コンピュータシミュレーション
6-08 有限要素法のプロセス
6-09 モデル生成
6-10 材料特性と支持条件
6-11 要素分割
6-12 解析結果の評価
6-13 材料力学への応用