書籍詳細

史上最強カラー図解 水循環システムのしくみ

伊藤雅喜:編著

サイズ・頁数 A5判・224頁
ISBNコード 978-4-8163-4886-0
価格(税込) 1,980円
発行日 2010.05.11

内容紹介

水は処理し捨てる時代から、循環させ利用する時代です。さらに、水に含まれる金属や汚泥なども、資源として回収されています。本書では、そうした水を再利用可能な資源として活用する、最新の水循環システムのさまざまな技術をオールカラーで図解します。

目次

第1章 水循環システム

1. 水の性質

2. 日本の水資源

3. 地域によって異なる水事情

4 バーチャルウォーター(仮想水)

5. 水資源の循環利用

6. 流域における水管理

7. 都市活動と水循環システム

8. 水道

9. 下水道

10. 工業用水道

11. 中水道・雑用水道

12. 農業集落排水施設

13. 汚泥の資源化

14. 最終処分場浸出水

15. 環境中に排出されるさまざまな水

16. 水の再生利用

17. 河川の自然浄化力

18. 水利用の原単位

19. 水と健康

20. ミレニアム開発目標



第2章 生活用水の水処理

1. 水道水の水質基準

2. 浄水場の水処理の流れ

3. 懸濁物質の凝集と沈殿

4. 砂ろ過での水の浄化~急速ろ過と緩速ろ過

5. 鉄とマンガンの除去

6. 活性炭による吸着

7. オゾンによる処理水の酸化

8. 生物による処理

9. 膜による浄水処理

10. 紫外線による処理

11. 飲料水の塩素消毒

12. 雨水の再利用

13. 下水処理水の再利用

14. 再生水の雑用水利用(個別循環方式)



第3章 工業用水の水処理

1. 工業用水と工場用水

2. 工場内での水の再利用

3. 工業用水の水処理の流れ

4. 懸濁物質の分離

5. 工場内の水循環① 原子力発電所

6. 工場内の水循環② 鉄鋼業

7. 工場内の水循環③ 半導体工場

8. 工場内の水循環④ 製紙工場

9. イオン交換樹脂による再生と脱塩

10. 膜ろ過



第4章 生活排水の水処理

1. 生活排水

2. 排水処理施設

3. 排水処理システム

4 前処理設備とスクリーニング

5. 生物反応槽(ばっ気槽)

6. 沈殿槽

7. 処理方法① 生物膜

8. 処理方法② 浮遊生物法

9. 高度処理

10. 窒素の除去

11. リンの除去

12. 膜分離式活性汚泥法

13. 処理水の消毒

14. 汚泥の濃縮と脱水



第5章 有害物質の処理と資源回収技術

1. 有害物質とその処理

2. 各種重金属の処理法

3. 中和凝集沈殿法

4 キレート樹脂法

5. キレート高分子法①

6. キレート高分子法②

7. 特殊な金属の処理

8. 金属の分離回収①

9. 金属の分離回収②



第6章 汚泥の資源化

1. 水循環システムからの汚泥

2. 下水汚泥からのバイオガスの精製と燃料化

3. 下水や下水汚泥からのリン回収

4 下水汚泥から炭化燃料や活性炭を製造

5. 下水汚泥から建設資材の原料化

6. 下水汚泥の堆肥化

7. 浄水汚泥の有効利用



第7章 膜を用いた水処理 <膜の種類と普及状況>

1. 水不足解決で期待される膜技術

2. 世界で普及する膜技術

3. 日本の膜技術は世界のトップクラス

4 膜分離の原理

5. 膜技術の特徴

6. 膜を使いやすい形にした膜モジュール

7. 膜をうまく使う工夫

8. 膜の分類① 濁りを除去する膜

9. 膜の分類② 溶けているものを除去する膜

10. 海水から飲料水を作り出す膜

11. 下水からきれいな水を取り出す膜技術

12. これからの膜技術



第8章 水循環システムの実用例 <水ビジネスの実例>

1. 東京都の水道膜ろ過システム

2. 福岡市の海水淡水化システム

3. 香川県多度津町の高度浄水処理システム

4 世界最大の膜法下水再利用

5. シンガポールの水政策の現状と膜利用

6. ドバイの分散型システム

7. 海淡・下水再利用統合システム