書籍詳細

知っておきたい 最新 犯罪心理学

細江 達郎:著

サイズ・頁数 四六判・296頁
ISBNコード 978-4-8163-5350-5
価格(税込) 1,430円
発行日 2012.12.10

内容紹介

犯罪心理学を体系的に、かつやさしく理解できるように工夫した入門書です。理解しにくい点や、素朴な疑問などを入門者の目線で著者に質問をするという問答形式の本です。理解を助ける図版や、統計グラフも豊富に掲載しました。増加傾向にある犯罪動向にも言及しています。

目次

第1章 あなたが「犯罪者の心理を知りたい」と思うのはなぜか

 私たちが犯罪に対して抱く「特有の心理」とは?

 犯罪の「しろうと理論」とはどんなもの?

 「しろうと理論」にはどんな特徴がある?



第2章 人は犯罪をどう理解してきたか ~犯罪研究の歴史~

 犯罪者に身体的・遺伝的な特徴はあるのか?

 犯罪者に精神的・性格的な傾向はあるか?

 犯罪は経済的・社会的な環境が原因なのか?

 犯罪は「学習」されるものである?

 犯罪を抑制する要因は何か?

 結局、犯罪の理解に必要な視点は何か?



第3章 あらためて問う「犯罪とは何か」 ~犯罪が成立する要件~

 心に思っただけでも犯罪なのか?

 犯罪は加害者だけがいれば成り立つのか?

 犯罪の成立に必要な「第三者」とは誰か?



第4章 犯罪が発生する前に何が起きているか ~犯罪行動が発生する過程~

 犯罪行動が起きる前に何が行われるか?

 反法的な態度はどのように形成される?

 態度の形成から犯罪行動にどうつながるか?

 「万引き」が他の非行の引き金になるのはなぜか?

 加害者はどのような手口を使うのか?



第5章 犯罪者には社会性がないのか ~人間の発達成長と犯罪~

 犯罪者は「社会に適応できない人」なのか?

 犯罪者は「道徳が未発達な人」なのか?

 少年はなぜ保護的に取り扱われるのか?

 非行や犯罪はどう「深化」していくか?(その1)

 非行や犯罪はどう「深化」していくか?(その2)



第6章 犯罪から地域を守るには何をすべきか ~犯罪防止の心理学~

 犯罪が起きやすいのはどんな環境?

 犯罪に強い地域を作るには?

 安全な地域社会を作るのに必要なものは?

 万引きはどうすれば防止できるか?



第7章 日本の「安全神話」は崩れたのか ~21世紀の日本の犯罪動向~

 日本は「犯罪の少ない安全な国」でなくなったのか?

 人はなぜ攻撃行動をとるのか?

 性犯罪はどうすれば減らせるのか?

 連続放火犯の住居を推測できるか?

 交通違反は犯罪ではないのか?

 薬物犯罪はどのように深化するか?

 児童虐待はどうしたら防げるか?

 なぜ振り込め詐欺に引っかかってしまうのか?



第8章 犯罪研究で何が注目されているか ~犯罪心理学のトピックス~



 犯人のうそや目撃証言の誤りを見抜くには?

 プロファイリングはどのくらい有効なのか?

 組織の犯罪や過ちはどのようにして起こるのか?

 カルト教団は人をどのように洗脳するのか?

 高齢者の犯罪が問題になっているのはなぜか?



第9章 罪を犯した人をどう立ち直らせるか ~矯正の心理学~

 反法的な態度を変えるにはどうすればいいか?

 刑務所での矯正はどのように行われるか?

 非行少年の矯正はどのように行われるか?

 裁判員制度の今後の課題は何か?

 被害者を支援するために何が必要か?

 犯罪心理学はこれから何をすべきか?