書籍詳細

ケース別 発達障害のある子へのサポート実例集 中学校編

上野 一彦:監修
渡辺 圭太郎:著

サイズ・頁数 B5変型判・168頁
ISBNコード 978-4-8163-5230-0
価格(税抜) 1,700円
発行日 2012.04.19

内容紹介

本書では、発達障害のある中学生への支援について、「いま」困っていることを支援するだけでなく「将来」も含めて支える視点から、実践現場での具体的なサポート方法を数多く取り上げ、進学・就労の問題についても触れ、豊富なイラストとともに紹介しています。教員や保護者に役立つ内容です。

目次

巻頭 中学生の発達障害



○発達障害って!?

○中学生の個人差は大きい

○他人との違いを意識する

○学校生活に適応する

○友だち関係に適応する

○将来像を描き、進路選択を考える





序 章 発達障害のある中学生の困難



1◆ 中学生に必要な支援とは

劇的な成長を遂げる/まだ支援が必要な時期/年後の自立生活を見越す

2◆ 学習面における困難

ことばの難しさに慣れる/教科ごとのルールの違い/明確な指示が出ないケース/

英語という新しい教科/意欲を減退させない

3◆ 生活面における困難

要求レベルが高くなる/教科担任制という壁/活動量の多さへの対応

4◆ 人間関係における困難

グループ活動が苦手/友だちができない不安/いじめやからかいへの対応/孤立している生徒への対応

5◆ 心理面における問題

自己が確立される過渡期/自己評価が低下すると…/自己理解から進路展望へ

6◆ 相談するなかで自分を語る大切さ

発達障害の問題は捉えにくい/自己理解を深めることが難しい/気持ちに寄り添う支援を

コラム 発達障害の個人差





1章 学習面におけるサポート例



1 学習に臨む基本能力の支援 授業に集中する

基本的な配慮事項/話し方の工夫

2 学習に臨む基本能力の支援 配布物を管理する

プリントを使う授業での困難/苦手な箇所をフォローする

3 学習に臨む基本能力の支援 筆記用具を選択・管理する

物をなくしやすい/大きな消しゴムを使う/必要最小限の物をそろえる

4 学習に臨む基本能力の支援 ノートのとり方を工夫する

行間を空けて書く/余白を大きくとる/モデル例を示す/記号を書く練習を

5 予習・復習・家庭学習への支援 「読み」の予習をする

「読み」の予習の必要性/「読み」を助けるDAISY/教科書に印をつける

6 予習・復習・家庭学習への支援 提出課題をこなす

自主的な取り組みが必要/提出物の重要性/計画的に進めるための支援/家庭の協力が不可欠/達成目標を下げる

/教科、学級担任、校長の共通理解

7 予習・復習・家庭学習への支援 家庭学習をプロデュースする

教師が把握できない家庭学習/家庭学習を総合的にみる/学習の優先順位をつける/塾選びのポイント

8 予習・復習・家庭学習への支援 補習を活用する

授業以外の学習の場/「やらされ感」をなくす/個別指導を受けるチャンス

9 定期テスト対策の支援 定期テストに向けた対策

学習計画表をつくる/計画に沿って学習する/早い時期に慣れておく

10 定期テスト対策の支援 テストで力を発揮する工夫

テスト形式になじめない子/時間を意識する訓練を

11 教科特有の問題に対する支援 国語の学習に関する問題

「読みの予習」が大事/小学校の漢字を復習する/作文の苦手な子への支援/書道が苦手な子への支援

12 教科特有の問題に対する支援 数学の学習に関する問題

計算は反復練習で/200マス計算にチャレンジ/数量が理解できているか/九九や小数を「保留」する/

分数の復習はしっかりと/立体図形を平面で理解させる

13 教科特有の問題に対する支援 英語の学習に関する問題

「フォニックス」で学ぶ/得意科目になる子もいる/アルファベットを覚える/聞きながら書く練習を/

コミュニケーションの授業

14 教科特有の問題に対する支援 社会の学習に関する問題

教科書の「読みの予習」を/資料集の活用が難しい/情報の取り出しを支援する

15 教科特有の問題に対する支援 理科の学習に関する問題

実験の手順が理解できない/班活動で起こる問題

16 障害特性に対する理解と配慮 不器用さに対する理解と配慮

運動や楽器演奏でのつまずき/できないことを非難しない/苦手分野に埋もれさせない

17 障害特性に対する理解と配慮 感覚過敏に対する理解と配慮

感覚過敏からくる不快さ/不快な感覚への理解を/耐性を身につける努力も

コラム 障害理解と耐性





2章 生活面におけるサポート例



1 基本的な生活行動に対する支援 忘れ物を防ぐ

なぜ忘れてしまうのか/教員のチェックが必要/保護者の協力も得る

2 基本的な生活行動に対する支援 持ち物を整理する

時間割をそろえる習慣づけを/教科ごとの指示を確認/連絡ファイルをつくる/かばんのポケットを活用/

机のなかやロッカーの整理を

3 集団生活に関する問題 班活動で役割を果たす

班やグループ分けでの配慮/掃除や給食当番で起こる問題/ほかの生徒が肩代わりをしてしまう/

踏み込んだ指導も必要/作業実技のトレーニングを

4 集団生活に関する問題 「導き役」となる生徒への配慮

「導き役」に負担をかけすぎない/上下関係が生じていないか/教師自身の姿勢が問われる

5 集団生活に関する問題 係や委員会で役割を担う

係の仕事で活躍の機会を/適正を考慮して係を決める/特別な係を新設しても

6 行事に関する活動での支援 体育大会への対応のしかた

目標を低めに設定する/集団演技・競技における配慮/集団競技で起こりやすいトラブル/

集団全体のあり方が問われる

7 行事に関する活動での支援 合唱コンクールへの対応のしかた

生活管理・体調管理が欠かせない/予定管理が苦手なケース/目標設定を高くしない/

「周りに合わせる」ことを学習する/意欲のギャップを埋めるには

8 行事に関する活動での支援 宿泊行事への対応のしかた

荷物管理ができるように/見通しがもてない子への対応/過去の記憶のイメージが強い場合/

忘れずに薬をのむ/人目につかないような配慮も

9 行事に関する活動での支援 職業体験への対応のしかた

将来の夢と現実の仕事/マッチングが成否のカギ/「失敗への準備」を/自己理解のチャンスに/

強い自己否定感に陥らせない

10 学校生活を豊かにするための支援 部活で充実感を得る

適性に合った部活選び/学級とは異なる人間社会/「居場所」のひとつになる/異年齢とならつき合える

11 学校生活を豊かにするための支援 自分の居場所を見つける 安心して過ごせる場所/

居場所と見守ってくれる大人/職員室にもオープンスペースを

12 学校生活を豊かにするための支援 友だちのあり方を考える

「友だち」とは何か/「つねに同じ子」にとらわれない/指示の出し方にも配慮を/

ひとりで行動できるように/「友だち」のイメージを変える

13 トラブルへの対応策 いじめの実態を捉える

いじめには毅然と立ち向かう/受け止め方のずれもある/いじめと自覚していないケース/いじめの背景を探る

14 トラブルへの対応策 トラブルを回避する方法

自己抑制が苦手な子ども/安全確保とクールダウン/周囲の生徒から情報を集める/自己理解を深める/

振り返りから学ぶこと

15 トラブルへの対応策 不登校への対応策

5段階の対策が必要/不登校にさせない/不登校になりそうなときの対応/校