書籍詳細

介護のための摂食、嚥下障害の理解とケア

小澤 公人

サイズ・頁数 B5判・204頁
ISBNコード 978-4-8163-5729-9
価格(税抜) 2,000円
発行日 2014.10.17

内容紹介

介護の仕事に就いている方に向けた摂食・嚥下障害の解説書です本書は、口、歯、食道、気管といった摂食・嚥下に関わる器官について、介護者の状態の把握と評価、口腔ケアと機能向上のための訓練、食事支援の方法と工夫、誤嚥や窒息のリスクと管理などを豊富なイラストでわかりやすく解説しています。

目次

第1章 “食べる”のしくみ

―― 摂食・嚥下とその障害を理解しよう

“摂食・嚥下”とは何か――言葉の定義

 ・“食べる”こととは

 ・摂食・嚥下とは

“口から食べる”とはどういうことか

 ・食べる”ことが身体に与える影響

 ・“食べる”ことが心理・社会的側面に与える影響

 ・“食べられない”とはどういうことか

“食べる”ために必要な器官

 ・“食べる”ために必要な器官

 ・呼吸と嚥下の関係

 ・気管と食道の位置関係

口から食べた食物のゆくえ(摂食・嚥下の5期分類)

 ・摂食・嚥下の5期分類

 ・プロセスモデル

加齢に伴う“食べる”機能の自然な低下について

 ・歯の欠損・歯列弓の変化

 ・筋力・反射能の低下

 ・唾液分泌量の減少

 ・味覚の変化

 ・咽頭期・食道期における変化

摂食・嚥下障害とはどういう状態か

摂食・嚥下障害の原因となるもの

摂食・嚥下障害によって生じるリスク

 ・摂食・嚥下障害による弊害

 ・摂食・嚥下障害を助長する要因

 ・この章のおわりに



第2章 摂食・嚥下機能のアセスメント

―― まずは状態を把握・評価することから

自信をもってケアをするために

摂食・嚥下の状態に関する情報の収集

 ・必要な情報

口の中の見方――高齢者の口の特徴

 ・口腔内の部位の名称

 ・高齢者の口腔内の問題

 ・高齢者のインプラント治療について

 ・歯科受診の必要性の判断

介護施設でできる摂食・嚥下状態のアセスメント

 ・摂食・嚥下障害を疑う症状の観察

 ・食事場面の観察

 ・反復唾液飲みテスト

 ・改訂水飲みテスト

 ・フードテスト

 ・嚥下運動の確認方法(頸部の触診・聴診)

 ・パルスオキシメーターの活用

 ・医療施設で行われる検査



第3章 “食べられる口”“食べられる体”をつくるための訓練とケア

食べられる口”“食べられる体”づくりを促す口腔ケア

 ・口腔ケアの意義・目的

 ・口腔ケアの効能

 ・基本のケア用具

基本的な口腔ケアの手順と方法

 ・口腔ケアの前に

 ・まずはうがい(ブクブクうがい)から

 ・“歯”のみがき方(ブラッシングの基本)

 ・“舌”のみがき方

 ・“粘膜”のみがき方

口腔ケアに関するQ&A

“食べられる口”に密接に関係する義歯のケア

 ・義歯の種類と名称

 ・義歯の取り扱い方

 ・“食べられない義歯”への対応

“食べられる口”“食べられる体”づくりに必要な訓練

 ・摂食・嚥下訓練の種類

 ・介護の現場でできる訓練

口の中の変化を観察する(評価)

 ・衛生・健康面の管理の指標

 ・口腔内の観察・評価のポイント

 ・評価の意義と継続



第4章 食事内容に関する知識と工夫

―― 摂食・嚥下の状態に合わせた食事の工夫を学ぼう

体組成と栄養摂取との関係

食べにくい食材・料理/食べやすい食材・料理とは

 ・食べにくい食材・料理とその特徴

 ・食べやすい食材・料理とその特徴

 ・嚥下食とは何か

 ・食事形態の指標の活用

とろみ調整食品の種類と使い方

 ・適切な“とろみ”の必要性

 ・とろみ調整食品の活用



第5章 一人一人に合った食事の支援の方法と工夫

おいしく楽しく食べるためのひと工夫

 ・食事前の困った――食事を嫌がる人への援助

 ・食事の環境を整える工夫

 ・食事の前に確認すべきこと

姿勢・体位(ポジショニング)の基本

 ・座位で食べる場合

 ・車椅子に座って食べる場合

 ・ベッド上(リクライニング位)で食べる場合

基本となる介助方法と工夫

 ・1人で食べられる場合

 ・介助を要する場合

 ・認知症のある人の摂食・嚥下のサポート

一人一人の症状や状態に合わせた工夫・対処方法

 ・寝たきりの人、なかなか起きない人

 ・咀嚼ができない人・しない人

 ・口腔内が乾燥している人

 ・口いっぱいに詰め込んでしまう人

 ・口に入れたまま止まってしまう人

 ・口を開けてくれない人

 ・よだれの多い人、口からこぼれてしまう人

 ・むせてしまう人

内服薬を安全に飲んでもらうための工夫

 ・こんなことはありませんか?

 ・安全に飲んでもらうための工夫

 ・その他の工夫

経管栄養を行っている人の食事の支援

 ・経管栄養法とは

 ・経管栄養チューブが与える嚥下への影響

 ・経管栄養の実施

 ・経管栄養によるその他の影響

 ・経管栄養を行っている人へのアプローチ

 ・胃瘻がある人への食事の支援

終末期における食事の支援

 ・終末期(緩和ケア)と食事支援

 ・緩和ケアを要する人の嚥下機能の傾向

 ・食べることを支える介入



第6章 摂食・嚥下に関連したリスクの軽減

おそれずに摂食・嚥下のケアに携わるために

 ・誤嚥・窒息のリスクのとらえ方

誤嚥のリスクとその管理・対処方法