書籍詳細

最新図解 失敗学

畑村 洋太郎 著

サイズ・頁数 四六判・256頁
ISBNコード 978-4-8163-5895-1
価格(税抜) 1,400円
発行日 2015.08.10

内容紹介

本書では、失敗に学び、過ちを繰り返さず、新たな技術の創造につなげるためには、どのようなことが必要なのかを過去の失敗事例を取り上げながら、丁寧に解説します。また、本書では、東日本大震災による津波の脅威と、福島第一原子力発電所で起きた事故について、失敗学の視点で考えます。

目次

はじめに

第1章 失敗を知る その基礎知識

なぜ、こんなに致命的な失敗が続くのか

失敗が成功の母になるには

失敗、その正しい理解のしかた

失敗には階層がある

よい失敗、悪い失敗とは

失敗は成長する、そして

失敗は、確率現象である

失敗原因は10に分類できる

よくある失敗(1)別の部署で同じような失敗の繰り返し

よくある失敗(2)隠れたリンクに気づかない

よくある失敗(3)途中変更による失敗

よくある失敗(4)手配・連絡漏れによる失敗



第2章 失敗情報が伝達されるとき

失敗をしたとき(1)当事者の頭に浮かぶこと

失敗をしたとき(2)組織のトップの頭に浮かぶこと

失敗情報の性質を知る

失敗情報をどう伝えるか

失敗は「知識化」しなければ伝わらない

6項目による失敗の伝達

失敗体験は欠かせない

失敗を学ぶ効果

失敗情報の利用

失敗情報の伝達

社会の発展に不可欠だった三大事故



第3章 失敗に学ぶということ

全線ATSにつながった列車事故

トンネル火災対策がまったく見直された

大地震の経験が大事故を防いだ

失敗を探る~大型自動回転ドア事故

失敗を探る~繰り返される鉄道事故

国産宇宙ロケットは「失敗」か



第4章 失敗が創造を生む

失敗から定式化する

アイデアのタネをばらばらに落とす

ばらばらに脈絡をつける

さらに仮想演習が不可欠

アイデアを得るにはどうすればよいか

思いつきノートを活用する

アイデアを整理する

課題設定をする

思考展開図を使う

頭に「知の引き出し」をつくる



第5章 失敗と向き合う 組織の中の個人

失敗を恐れてはなにも始まらない

千三つの法則

自分で考え行動する

できるだけ早く課題設定をする

高速思考回路を身につける

年齢と能力の関係を知る

チャンピオンデータは闇夜に立つ灯台

2:6:2の法則

被害最小の原理で身を守る

告発は善

タコツボ的生き方をしない



第6章 失敗と向き合う 組織のリーダー

失敗は確率現象であるが

失敗対策はトップダウンで

リーダーの資質と失敗

経営者・リーダーに求められる判断

失敗を恐れて人をおそれるな

技術は飽和する

産業・企業は30年で衰退する

技術の失敗周期

組織・技術の質的変化を見落とすな

多くの企業の落とし穴

暗黙知を生かせ

TQCとISOの落とし穴

ベンチャービジネスの起業家に学ぶ

提唱:「潜在失敗」を会計処理する

提唱:司法取引と懲罰的賠償制度

提唱:「見せない」「言わない」「触らせない」



第7章 福島原発事故で何があったのか?

【失敗学から探る福島原発事故】

未曾有の原発事故発生!

原子炉の仕組みと原子炉施設の構造

地震発生直前の1~6号機の状況は?

1~6号機で何が起こったのか?

津波襲来後の1~4号機に何が起こったか?

電源喪失後に何が?

全電源喪失後の1号機で何が起こっていたのか?(1)

全電源喪失後の1号機で何が起こっていたのか?(2)

全電源喪失後の2号機で何が起こっていたのか?

交流電源喪失後の3号機で何が起こっていたのか?(1)

交流電源喪失後の3号機で何が起こっていたのか?(2)

運転中止中の4号機で何が起きていたのか?

放射性物質の漏洩が深刻に

原発周辺では何が起こっていたのか?

なぜ、避難住民に大混乱が生じたのか?

大熊町の双葉病院の悲劇とは?

原発安全神話が全ての元凶!

過酷事故対策の問題点(1)法令等も想定・準備不足だった!

過酷事故対策の問題点(2)過酷事故は想定外だった!



第8章 事故の深刻化は人災だったのか?

【失敗学から探る福島原発事故】

原発安全神話が全ての元凶!

過酷事故対策の問題点(1)法令等も想定・準備不足だった!

過酷事故対策の問題点(2)過酷事故は想定外だった!

過酷事故対策の問題点(3)福島には津波は襲ってこない!

教訓的総括(1)あり得ないと思えることでさえ起こる!

教訓的総括(2)備えあれば憂えることはない!

教訓的総括(3)不変なものなど存在しない!

教訓的総括(4)張子の虎は張子の虎でしかない

教訓的総括(5)臭い物に蓋をしない勇気も必要!

教訓的総括(6)自立した個人の育成こそが望まれる!

今後について(1)原発は廃止できるか?

今後について(2)原発技術は継承すべき!

最後に 100年後に耐える私の「所感」とは

あとがき