社会不安障害の症状の特徴、起こりやすいトラブルや対処法から、家族によるサポートの仕方まで、この本一冊で社会不安障害とはどんな病気なのかがつかめます。薬物療法にどのような効果があるのか、医師や臨床心理士によって行なわれる精神療法はどのようなものかなどをイラストや図解を用いて解説。
第1章 人目が気になる…これって病気?
人目があると必要以上に緊張する/失敗した経験が発症のきっかけに/人前に出ること
を避けてしまう/日常生活のこんな場面で不安になる/10人に1人は悩みを抱えている/
「性格だから…」とあきらめない/「うつ病」などを併発することも…/社会への影響
を与える重大な病気
第2章 どうしてこんなに不安になるの?
不安や恐怖は心の自然な反応/社会不安障害以外のさまざまな心の病気/こんな性格の
人は症状が出やすい/交感神経のはたらきで逃げる体勢に/病気のタイプは2つに分け
られる/合併症を引き起こすと治療が困難に
第3章 こんな自分を変えたい
正しい治療で完治を目指す/まずは「治せる病気」と気づくこと/「そのうち良くなる
」……ことはない/自分の状態をできるだけ具体的に伝える/専門医療機関の選び方が
カギになる/治療の2本柱は薬物療法と精神療法/再発の可能性はゼロに近い
第4章 薬物療法で気持ちがラクに…
薬物療法で劇的な回復が見込める/薬の特性と飲み方を覚える/過剰な反応がやわらぐ
SSRI/短時間で効果があらわれる抗不安薬/ドキドキやふるえを抑えるβ遮断薬
第5章 精神療法でものごとのとらえ方が変わる
トラウマや不安の共感が治療の第一歩/不安を減少させる認知行動療法/思考パターン
を変える認知再構成法/トラウマから解放していくエクスポージャー/社交術を身につ
けて会話を楽しむSST/ありのままの自分を認める森田療法/自分と向き合うコラー
ジュ療法
第6章 自分でもできることがある
規則正しい生活で心を落ちつける/ドキドキをしずめることを意識する/適度な運動で
緊張をとり不眠を解消/腹式呼吸で心身をリラックスさせる/自律訓練法で神経の興奮
をしずめる/簡単マッサージで緊張をときほぐす/前向きに自分を見つめる時間を持つ
第7章 社会不安障害かな…と思ったら
【家庭】子どもが社会不安障害になったら/【家庭】本人が受診を拒む時は家族だけで
も/【家庭】ニートや引きこもりにさせない/【家庭】病気のパートナーを支えるには
/【職場】病気と感じたら上司から声掛けを/【本人】職場・学校への告知は病状を見
極めて/【本人】育児に影響する時は子育て支援を/【本人】高齢でも遅くない、公的
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