学級担任として一年間やり遂げるためのコツが満載の一冊。学級担任としておさえておきたい、学級経営、授業づくり、保護者との連携のしかた、職場での人間関係の結び方をイラストも交えながら解説。どのようにしたら、子どもたち一人一人が輝き、助け合うクラスになるのか知りたい小学校の先生は必見。
目次
第1章 「先生」としての1年間
1 学級開きからの3日間
① 子どもたちとの出会い
② クラスのルールを整える
③ 子どもどうしの人間関係をつなぐ
④ 学級の掲示物を計画的に
2 はじめの1か月
① 役割を分担する
② 係は自治的な組織として育てる
③ 学習・生活の規律を定着させる
④ 週ごとに目標を持って取り組む
⑤ 子どもどうしの人間関係を調整する
3 夏休みをはさんで
① 今の自分たちを振り返らせる
② 自分の指導を振り返る
③ 学習の進み具合を確認する
④ 他のクラスの子どもの様子や先生の指導と比べて
⑤ 保護者との連携
4 そして一年後
①子どもたちの小さな変化を見逃さない
②1月からは次の学年のことを意識した指導を
③一人一人が主役になれる瞬間を
④一年間の成長を振り返らせる
⑤通知表に込める思い
⑥教師としての1年間の指導を総括する
第2章 子どもたちと作る学級
1 クラスのルールや合言葉を決める
①どんなクラスにしたいか、みんなで考えよう
②子どもたちのクラス目標を話しあう
③合言葉を決める
④みんなで評価しあう
⑤最終的な決定は先生が判断する
2 子どもたちをやる気にする当番・係
①役割をみんなで分担する
②自治的な取り組みにする
③みんなが気づけばキレイになる
④給食システムを徹底させる
3 人間関係を深めるための学級活動
②話し合う活動
②お互いのことをもっと知り合う
③友だちと協力してレクを楽しむ
④子どもたちをつなぐのが先生の役割
4 学級づくりに行事を生かす
①運動会でクラスを育てる
②校外での学習で集団行動を学ぶ
③行事で仲間意識を育てる
④入学式・卒業式も学習の場として生かす
第3章 授業づくりに取り組む
1 まずは教科書をよく理解する
①授業にはねらいがある
②授業づくりの基本は教科書
③どんどん先生方に相談する
2 さらなる授業力向上のために
①校外での研修に参加する
②何を考えどう行動するのか
③子どもたちの言動を記録する
④さまざまな研究と照らしあわせて
⑤子どもたちの考えを大切にする
3 一人ひとりの特性を生かした授業展開
①指導案の書き方として
②「予想外」は許されないという姿勢で
④教材研究は手足を使ってする
⑤意外なところに使えるものがある
⑥持っている知識や教材にも
⑦使えるのは「モノ」だけではない
4 授業の計画づくり
①教科書を見ても授業はできない
②授業のポイントを抑えて
③授業計画(メモ)は自分なりに形を決めて
④反省点はすぐに修正し次に活かす
⑤他の先生方との情報交換にも使う
第4章 保護者との連携を大切に
1 子どもの向こうに保護者がいる
①子どもたちとの会話から
②家庭の様子が垣間見られる
③他の子とのやり取りを観察する
④月曜日の子どもたちは要注意
⑤先生の一挙一動が子どもに伝わる
2 とにかくはじめの迅速な対応が大切
①備えていても必ず起こる
②大げさなくらいがちょうどいい
③親との連絡は最優先
④学校事故は学校の責任という姿勢で
⑤病院への搬送も視野に入れた動きを
3 子どもたちの成長が見えるような取組を
①学級通信を生かす
②授業参観や懇談会で
③家庭訪問や個人面談で
④「うちの子が良くなった」と思わせる
⑤通知表に子どもの成長を書く
4 問題は一人で抱え込まずに
①わからないことは必ず確認
②クレームは管理職へすぐ報告
③外部機関と連携し問題に対応
④よかれと思ってやったことが
⑤応援に来ることを恐れない
第5章 職員室での会話は宝物
1 小さな事でも学年で連絡・報告・相談
①ちょっとしたエピソードを話す
②話しやすい雰囲気をつくる
③気になることはすぐに話す
④先生たちの動きをよく見る
⑤やってみたいことは一度相談してから
2 様々な専門性を持つ先生たちがいる
①ベテランはノウハウを持っている
②マネをしたいと思ったら
④時間を見つけて授業を見せてもらう
3 会話の中にヒントが
①先生たちと子どもたちの関わりを読み取る
②担任でない教職員との情報交換を
③気になったことはメモをとる
④目標としたい先生との会話は貴重
4 自分の専門性を磨く
①専門とする教科・領域を持つ
②気になったことは自分で調べる
③大切だと思った情報は
④様々な研修の機会を生かす
⑤教員としての人生設計を立てる