本書は発達障害のある子の子育てを安心して行うための指南書です。子どもの特性や行動に関する基礎知識、子どもの接し方の基本と心構え、学校生活や学習面での悩み等についてのケース別対応法、親や兄弟のための家族自身のケア法などを、イラストを交えながらやさしく解説しました。
第1章 発達障害の基礎知識
「うちの子、何でこうなの?」子どもたちの気になるサイン
●発達障害は「個性の延長線上にあるもの」
●発達障害にはいろいろな種類と特性がある
① 自閉症スペクトラム障害
② 注意欠如・多動性障害(ADHD)
③ 学習障害(LD)
④ 発達性協調運動障害(不器用)
●2~3歳くらいから見られる「気になるサイン」
●早期のうちに特性を知ることで、適切な対応が可能に
●しつけや育て方の問題で起こるわけではない
●「もしかして?」気になったら早めに相談を
●受診の際には気になることをまとめたメモを用意
●診断でいちばん重要なのは、子どもの観察と親御さんの話
●診断結果は、子どもの特性を知る手がかりとして受け止める
●医師は子どもの特性や対応について一緒に考えるパートナー
●薬で症状を緩和しながら取り組みを進める
●特性に応じた療育プログラムで子どもの力を伸ばす
第2章 よりよい育ちを促す 子育てのコツとヒント
子どものいちばんのサポーターになるために
発達障害のある子どもへの対応 覚えておきたい8つのポイント
●こんなときどうしたらいいの? 生活編
Case1 偏食が激しい
Case2 衣服のこだわりが強い
Case3 学校に行く準備ができない
Case4 忘れ物が多い
Case5 整理整頓が苦手
Case6 行動の切り替えができない
Case7 人がたくさんいる場所が苦手
Case8 衣服の脱ぎ着が苦手
●こんなときどうしたらいいの? 友達とのかかわり編
Case9 みんなと遊ぶときにルールを守れない
Case10 思い通りにいかないとかんしゃくを起こす
Case11 場の空気が読めない
Case12 会話のキャッチボールが苦手
Case13 自分から切り出したり、自分の気持ちを表現できない
●こんなときどうしたらいいの? 学校生活編
Case14 学校のトイレで用をたすのが苦手
Case15 急な変更に対応できない
Case16 行事・イベントに参加できない
●こんなときどうしたらいいの? 学習編
Case17 座ったまま落ち着いて勉強することが難しい
Case18 文字をうまく書くことができない
Case19 文章を音読するのが難しい
Case20 計算が苦手
Case21 体育や運動が苦手
Case22 手先が不器用
第3章 家族自身のケア
家族自身のケアも大切です
●こんなことで、悩んでいませんか?
○ 子どもの障害のこと
○ 子どものこと、子育てのこと
○ 自分自身のこと
○ パートナー(配偶者)のこと、家族のこと
○ 学校のこと、将来のこと
●先輩ママの奮闘記
①親に愛されているという安心感と自信が息子の強み
②周囲のサポートのおかげで長いトンネルを抜け出せた
●家族をサポートするためのプログラム
①ペアレント・トレーニング
②ストレスマネジメントプログラム
③きょうだい支援プログラム
第4章 これからのために今できること
これからのためにできること
●どこでどんな支援が受けられるの?
●子どもの発達について確認したい
●発達障害の特性と支援について知りたい
●学校ではどんな教育支援を受けられるの?
●学校には支援してくれる人がいるの?
●どのような学習支援が受けられるの?
●療育機関や「放課後等デイサービス」を活用したい
●高等学校は、どう選べばいいの?
●将来、就労へのサポートはあるの?
●心の悩みを相談できる所は?
●同じ悩みをもつ子どもや親と話したい
●持っていたほうがいいの?療育手帳
●発達障害なんでもQ&A
●発達障害に関する情報を得るには? 相談・支援機関&情報サイト