第2種電気工事士試験の合格を目指して独学される方のために、本書では、筆記試験はもちろんのこと、技能試験分野にも相応なページを割き、図やイラスト、写真を豊富に使って、わかりやすく解説しています。出題傾向とポイントを分析し、初学者にも理解しやすく要点を簡潔にまとめています。
まえがき
本書の使い方
第二種電気工事士とは
受験案内
Chapter 1 電気に関する基礎理論
1、電流・電圧と抵抗
電流と電圧●水の流れにたとえられる関係
オームの法則●電圧、電流、抵抗の関係を知る
抵抗の接続●接続の仕方により異なる抵抗
電力・電力量・ジュール熱●電力は1秒間あたりの仕事量
2、導体・半導体・絶縁体
導体●電気を通しやすい物質
絶縁体●電気を通しにくい物質
半導体●導体と絶縁体の中間的な性質を持つ物質
3、電気分解と放電
電気分解●電気の化学作用を生かす
放電●高い電圧は絶縁を破壊する
4、電流の磁気作用
磁気の性質●同極は反発し合い、異極は引き合う
電気と磁気●導体に電流を流すと磁力線が発生する
5、交流回路
交流とは●電圧・電流の大きさや方向が変化する
コンデンサと静電容量●電気を蓄える能力
リアクタンス・インピーダンス●電流を妨げる働き
単相交流●さまざまな直列回路のインピーダンス
三相交流●発生と電圧・電流・電力量
Chapter 2 電気理論および配線設計
1、発電・送電・配電
発電●電気エネルギーをつくる
送電線路と配電線路●高電圧から低電圧へ
負荷特性●負荷は刻々変化する
2、配電の方式
配電方式の種類●特徴と電圧を知る
3、電線の選定
線路電圧降下●抵抗によって生じる電圧降下
許容電流●電線に安全に流せる電流の値
電線の選定の仕方●3原則を守る
電力損失●電線路の抵抗による損失
4、配線設計
引込口配線の設計●住宅などへの電気の入り口
幹線の設計●屋内配線の最重要部分
分岐回路の設計●屋内電路を分割
屋側・屋外配線の設計●屋内配線に準じて考える
Chapter 3 電気機器、配線器具ならびに電気工事用の材料および工具
1、変圧器
変圧器の原理●電磁誘導作用を生かす
変圧器の接続●容量が不足する場合
2、電動機類
三相誘導電動機●異なる始動方法
3、電気機器の特性
電気機器の特性●効率と周波数
低圧進相用コンデンサ●力率を改善する
4、電気工事用材料および工具
電線●種類と特徴・用途
がいしと絶縁管●種類と特徴・用途
金属管●多く使われるのは鉄製
金属管用付属品●種類と特徴・用途
合成樹脂管●絶縁に優れ漏電の心配がない
可とう電線管●種類と付属品
線ぴ・ダクト●種類と特徴
開閉器●分岐点、負荷に設ける
屋内用小形スイッチ●点滅に使われるスイッチ類
リモコンスイッチ・リモコンリレー●遠隔操作でオン・オフ
接続器●配線とコード、コード相互を接続
家庭用電気機械器具●身の回りの電気製品
ヒューズ●過電流遮断器の役割を担う
配線用遮断器・漏電遮断器●過電流を遮断
警報設備・防爆形器具●施設の必要な場所
その他の工事用材料●種類と特徴
工事用工具●種類と特徴
照明器具●種類と特徴
Chapter 4 電気工事の施工方法
1、電気工事の基礎
施工場所と工事の種類●施設上の制限
作業の内容●作業上の留意点と手順
2、電気工事の種類
がいし引き工事●人が容易に触れるおそれがない場所に施設
金属管工事●すべての場所に施設可能
合成樹脂管工事●長所・短所を理解して布設
合成樹脂製線ぴ工事●使用電圧は300V以下
金属製線ぴ工事●展開または点検できる乾燥した場所
可とう電線管工事●屈曲部の多い場所に適す
金属ダクト工事●乾燥した場所に限り施設
バスダクト工事●3種類に大別
フロアダクト工事●コンクリート床内に埋設
セルラダクト工事●フロアダクトなどとの組み合わせも
ライティングダクト工事●スポット照明に使用
平形保護層工事●限定される施設場所
ケーブル工事●すべての場所に施設可能
垂直ケーブルの施設●銅線では公称断面積22mm^2以上を使用
引込関係工事●特に安全度の高い工事を
接地工事●感電事故などの防止が目的
負荷工事●屋内灯・屋外灯・放電灯
高圧受電設備と高圧配線工事●負荷設備に見合った電圧に変換
特殊場所の工事●施設に厳しい規制
Chapter 5 検査と測定
1、検査の種類
竣工検査●施設使用開始直前に行う
2、測定器
測定器の種類●用途を理解する
表示の種類●表示の意味を理解する
3、測定の種類
電流・電圧の測定●各計器の接続法と変流器の使用法
抵抗の測定●回路計を使う方法
絶縁抵抗の測定●絶縁不良発見の手がかり
接地抵抗の測定●接地抵抗計とコールラウシュブリッジ
交流電力の測定●単相電力・三相電力
力率の測定●測定器を組み合わせても測定可能
電力量の測定●一定時間に消費される電力量
周波数の測定●デジタル形も登場
その他の測定●照度の測定と回転速度の測定
Chapter 6 電気工事関係法規
1、法の体系
電気保安4法●4本の柱にたとえられる
2、電気事業法
電気工作物とは●3種類に大別
3、電気工事業法
登録と義務●業務を適正に行うために
4、電気工事士法
電気工事士の義務と仕事●3つの義務を守る
5、電気用品安全法
特定電気用品●電気用品は2種類ある
Chapter 7 配線図
1、図記号
2、電線条数
単極点滅器●点滅器数+1
三路点滅器●2箇所1灯・1箇所2灯点滅
3、配線図問題の考え方
Chapter 8 技能試験
単位作業の基本
例題1
例題2
別冊付録
・平成28年度の試験のために公表された技能試験候補問題
・候補問題の解答例(複線図、使用材料、完成見本写真)
・平成27年に行われた2回の筆記試験の問題とその解答解説